浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

エネルギー

2015-11-28 14:53:34 | 日記
 今日実家で工事があった。給湯器がダメになったので新調したのである。その工事が終わるまで、ボクはWOWOWをみていた。

 1970年代、大学でも高校でも、あるいは街頭でも、大規模なプロテスト運動があった。しかしその後、それは引き潮が足元の砂をさらっていくように、サーッと引いていった。その後は、静かな時代が続いてきた。

 それは日本だけではなく、世界的な傾向でもあった。しかしあのエネルギーはどこへいったのか。

 1970年代後半、その沈滞を吹き飛ばすように、セックスピストルズというパンクロックのグループが誕生した。その一人が今、パブリックイメージリミティッド(Pil)というグループを率いている。セックスピストルズも、放送禁止の歌をつくったり、結成当時から「物議」をかもしてきた。そしてその流れは、今も引き継がれている。
 引き継いでいるのは、そのメンバーであったジョン・ライデン。もちろんもうかなりの年齢ではあるだろうが、しかしその炸裂するリズムは、自然に身体の深奥に眠っているエネルギーを引き出す。

 青春の時期、エネルギーを思い切り表出した者どもよ、起て!と言いたくなるような、エネルギーの爆発だ。吠えろ!叫べ!跳べ!

 人生は一回きりだ。

https://www.youtube.com/watch?v=hGv14xeGUrQ
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右派の大攻勢

2015-11-28 09:45:32 | 政治
 1920年代、アメリカの富裕層は様々なところに投資し、莫大なカネを稼いでいた。しかし、1929年、株価が暴落し、アメリカは恐慌に陥り、それは世界に拡大した。我が国にも1930年代初頭に波及し、「昭和恐慌」として多くの人々を貧困のなかに落とし込んだ。

 アメリカのルーズベルト大統領は、景気の回復をめざし、ニューディール政策を推進した。有効需要を国家が喚起するTVAが有名であるが、それだけではなく、富裕者どもが投機をくり返したことに、恐慌の原因があるとし、投資などに関して様々な規制策を行った。それにより、アメリカは分厚い中流層が誕生し、安定した経済をつくりだした。しかし石油ショック以後、アメリカ経済は低迷状態に入り込んだ。通常のやり方では富裕者がカネ儲けができなくなった。

 そこで富裕者は1920年代の、自由に投機をして、莫大なカネを儲けられた時代を懐かしむようになった。そういう時代の復活を求め、ある人物を大統領にしようとカネを富裕者から集めた。そして、ルーズベルトが行った規制を撤廃させる大統領としてレーガンを支援した。見事にレーガンは大統領となり、富裕者がカネ儲けができるように規制を撤廃しはじめた。その背景にあったのが新自由主義という、あのフリードマンらのシカゴ学派の考え方だ。資本主義をより野蛮なものにする考え方だ。

 富裕者は、みずからのカネ儲けを保障する政治家にカネを与え、そうした政治を継続してきた。さらに彼らは国境を超えてカネ儲けができるように、様々な方策で、たとえばIMFや世界貿易機構などを利用して、アメリカの富裕者がカネ儲けをできるシステムを世界に押しつけていった。もちろん、世界各地の富裕者にもその恩恵は行き渡るようにだ。

 かくて世界は、新自由主義の経済、グローバル経済に覆われるようになった。富裕者がカネをつかって思い通りの政治をやらせるという方法。カネがあれば、政治家だけではなく、学者だって、評論家だって、カネがあるところにすり寄っていく。
 
 みれば分かるように、庶民だって、理念ではなくカネで動く。カネを求めて生きている。生きていくためには仕方がないといえばそれまでだが、カネでみずからを売るということはすべきではないだろう

 さて、そうした方法をいま、ultra-nationalistたちが採用し、湯水の如くカネをつかって、雑誌をだし、本を出し、集会を開き、まだみずからの手中に入れていない新聞やテレビに激しい攻撃を行う。その執拗さは、それに関係する輩の人間性・品性を疑ってしまうのだが、しかし彼らはそんなことはどうでもよいのだ。目的のためには手段を選ばない。嘘もつくし、揚げ足を取るし、捏造もする。嘘も何遍も唱えれば、人びとは信じるようになる。彼らはかのヒトラーの手法を学ぶ。あの麻生もそうしたことを言っていた。

 彼らnationalistたちは、賢明な人々に対して全面戦争を挑んできているのだ。ボクたちは、自由、人権、民主主義、立憲主義を守ることができるかどうか、そういう原理的な闘いに際会しているのだ。

 次の文は、その一端を示している。

http://lite-ra.com/2015/11/post-1725.html 
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