浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

午後から雨

2015-11-18 00:09:12 | 日記
 木曜日のボランティアの講座は、「「現在」を視る」にした。安倍政権の憲法無視の現状とパリのテロ事件を扱う。後者は、第一次大戦の頃からの中東の歴史をたどり、現在につなげる。

 『週刊金曜日』の高嶋伸欣氏が絶賛していた『海軍の日中戦争』(笠原十九司、平凡社)が到着。読みはじめるが、これがすごい。1937年の第二次上海事変を導き出した大山事件が海軍の謀略事件であったことを詳細に論じる。

 笠原氏は「海軍=善玉説」を、一次史料を駆使して、覆そうとしているが、まったく見事というしかない。まさに力作である。

 まだ途中だが、ぐいぐいと引き込まれていく。

 毎日数冊の本が届く。そんなに読む時間はないのに、「これは読まなければならない」と思って注文していくのだが、そんなに読めない。最近は記憶力にも陰りが見えてきて、あんがいどんなことが記されているかを覚えていないのだが、誰かに話していると記憶のどこからか出てくる、不思議なことだ。

 自然科学系の研究会にも入ってるのだが、そこで南京事件やそれのユネスコ世界遺産登録で議論をふっかけてくる者がいる。前者の時には相手をした。きちんと史料を提示してその存在を明示したにも関わらず、頭から否定。まったく非科学的な態度に唖然とした。学問的な手続きを踏んでいけば、科学に携わっている人なら史料批判をへて明確になった史実を史実として認めると思ったのに、そうではなかった。その議論を提起した者以外は、謙虚な科学者のようで話しは通る。やはり学問をしている人は安心。
 後者の問題については昨日提起されたのだが誰も応答しない。応答しないということも大切だ。いかにみずからが非学問的であるかが分からない者と議論してもムダのような気がするからだ。



コメント
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