浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

議論ができない時代

2015-11-30 21:45:30 | 社会
 最近書店に行っていない。10月中旬に風邪を引いてから、もう治ってはいるが、人混みのなかには行かないようにしているからだ。

 もう随分前から、とても活字にはすべきではない内容の本が発売されるようになり、そういう本が一定の読者を得ているようだ。週刊誌も、日々のニュースを深く追究するというものではなくなり、センセーショナルな、根拠薄弱な内容のものへと変質した。その際の立場が、きわめていい加減になっている。活字にするならきちんと根拠をもつべきであるし、また論じようとする内容も多方面から照射した客観的なものに仕上げるべきなのに、そうではなく、一方的な「放言」になっている。

 週刊誌などで、理性的な議論ができなくなったと感じ始めてから、もう長い時間が経過している。その思いは強くなりこそすれ、弱まることはない。

 今日もリテラの記事を読み、溜め息をつく。

 http://lite-ra.com/2015/11/post-1735.html
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なんだかおかしい日本人

2015-11-30 16:46:20 | 政治
 アベの経済施策は、大企業や富裕者によりカネが集まり、庶民の生活は、苦しくなっても仕方がない、というもの。それでも、アベがいいという日本人がいる。おかしな人たちだ。

 『日刊ゲンダイ』の記事。

消費支出2カ月連続減…アベノミクスが低下させた生活水準


 先週27日に公表された家計調査(総務省)を丹念に見ると、家計がどれほど苦しくなっているかがよ~く分かる。10月の消費支出(実質)は、前年同月比でマイナス2.4%と2カ月連続で減少した。

「市場予想は前年並みだったので、衝撃の結果でした。円安の影響もあり、食料品の物価は高騰。家計は節約志向を強めたままです。その傾向がクッキリした調査結果です」(株式評論家の倉多慎之助氏)

 10月の消費者物価指数(CPI)は、全体では0.3%上昇に過ぎないが、生鮮食品だけを取り出すとナント9.6%上昇だ。財布のヒモが固くなって当然だろう。消費支出を項目別に見ると、値上がりしても購入量をなかなか減らせない米やパンの支出は増えている。家庭での料理に欠かせない食用油(油脂)の支出も増加だ。弁当や調理パン、おにぎりを指す「主食的調理食品」の出費額も増えた。

「茶類(緑茶など)の消費も増えています。できるだけ外出せず、自宅で食事をする人が多くなっているからでしょう」(スーパー関係者)

 とはいえ、食卓に並ぶおかずの種類や量は減った可能性が高い。生鮮魚類(刺し身など)は2.5%減、生鮮肉(牛肉・豚肉・鶏肉など)も0.8%減だ。ハム・ソーセージといった加工肉は4.8%減、生鮮野菜も6.6%減となっている。

 これだけ節約しても、食料品の値上がりは凄まじく、家計は火の車だ。全体の消費支出は減らしているのに、食費は減るどころか0.8%増えた。こうなると、他の支出を極力抑えるしかない。洋服(4.7%減)は買わず、髪はボサボサでも我慢し(理美容サービス8.2%減)、ベストセラーは図書館で借りる(書籍4.0%減)。傘やカバン類、腕時計などの「身の回り品」(27.6%減)はもはや高根の花だ。

「現状は、収入が増えないのに、食費ばかりがかさんでいます。エンゲル係数も上昇傾向だし、庶民生活は悪化するばかりです」(市場関係者)

 安倍政権がスタートする前の2012年10月のエンゲル係数は23.6%だった。昨年10月は24.1%、そして今年10月は25.7%まで上昇した。アベノミクスは間違いなく日本の生活水準を低下させている。
コメント (1)
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