浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

東京新聞のコラム

2016-10-22 21:18:43 | その他
一八九五年の秋、沖縄を揺るがせる事件が起こった。沖縄県尋常中学校の生徒たちが、校長の排斥を求めて一斉に立ち上がった「尋常中ストライキ事件」である

▼発端は、本土出身の校長の訓話だった。「皆さんは普通語さえ完全に使えないくせに、英語まで学ばなくてはいけない気の毒な境遇にある」と語り、英語教育の廃止を打ち出したのだ

▼普通語とは標準語のこと。それもきちんと話せぬのに、英語など…と見下した校長の態度に生徒たちは憤慨した。生徒らはストライキ中も自主的に英語の授業をし、地元紙は「(校長の姿勢は)沖縄人に高等教育を受けさせず、沖縄を植民地扱いにするものだ」と論じた▼それから、百二十年余。沖縄に派遣中の大阪府警の機動隊員が、米軍施設の移設に抗議する人に、「土人」と言い放った。沖縄の人々を見下し、沖縄を植民地扱いしていた時代の言葉である

▼沖縄への差別を体感しながら、日本の中で沖縄はどう歩むべきかと問い続け、「沖縄学の父」と呼ばれた伊波普猷(いはふゆう)は、尋常中ストライキ事件で退学させられた一人だ。その伊波が一九四七年、沖縄の帰属問題について、こう書いている

▼<(沖縄人は帰属に関する)希望を述べる自由を有するとしても…自分の運命を自分で決定することのできない境遇におかれている>。「帰属」を「基地」とすれば、変わらぬ現実がある。

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恋文

2016-10-22 20:44:35 | その他
 田中伸尚さんの『飾らず、偽らず、欺かず』という本が、岩波書店から届いた。管野須賀子と伊藤野枝について書かれたものだ。プロローグとエピローグだけを読んだが、これは田中さんの「恋文」ではないかと思った。

 私も、伊藤野枝を学生時代から好きだった。そのことを田中さんにも話したが、大杉栄らの墓前祭の主宰を、なぜか引き継いでしまったが、私は今でも大杉というよりも野枝のほうが好きだ。大杉の全集は今年購入したが、野枝の全集はその前から持っている。批判する人もいるが、若い頃の私は野枝の情熱的な恋愛に心を動かされたのだろうと思う。恋愛は、情熱そのものだ。情熱が対象に向かう、その力こそが愛なのである。

 全部を読んでいるわけではないので何とも言えないが、これは田中さんの「恋文」だ。その心情に嫉妬してしまう。

 僕は、野枝と呼んでいるが、田中さんは「野枝さん」、「あなた」と呼びかける。そこにも「恋文」であることが証明されているように思える。

 田中さんの『大逆事件』(岩波書店)も名著であるが、これも同様だろう。

 明日は一日外出するので、明後日から読み始めよう。

 長い間の病気のために、たまった仕事を先週はひたすらこなしていった。昨日からは、畑で一心不乱に作業をしている。季節の変化は、僕の完治を待っていてはくれない。
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