11月27日『中日新聞』の「時代を読む」というコラムに、内山節氏が「“不信”の次に生まれる社会」を寄せている。その文の最初に、「再配分システム」に言及したところがあった。20世紀の国の役割の一つが、「再配分システムの確立だった」と。
しかし今やそのシステムは、風前の灯火である。
昨日北海道留萌線の一部が廃止された。北海道の鉄道網は、基幹線を除き、ほとんどがなくなった。JRが分割民営化されるまでは、僻地の鉄道も地域の足として活躍していた。まだ「再配分システム」は生きていた。しかし、新自由主義の波が襲いかかったとき、儲けられるところはもっと儲けなさい、そうでないところは収入に見合ったようにして、赤字路線は廃止しなさいと誘導された。
全国どこにいても、ほぼ同じようなサービスが享受できるという方針は消し去られ、都会に莫大な投資がなされるようになった。JR東海は新幹線で儲けたカネで、必要もないリニア新幹線を、自然破壊してまで建設しようとしている。いったい誰が使うのか。
私は、再配分システムをもっともっと追求すべきだと思う。しかし、韓国と違って、日本国民は怒ることをしない。怒りを忘れてしまったようだ。飼い慣らされた人々。国が無駄遣いをせっせとしているのに、国民が財政の心配をして、消費税の増税を認める。国家財政の支出の中身を検討せずに、年金の減額を認める。これはもう奴隷根性である。
大企業や金持ちは、国家財政にたかる。オリンピック関連施設の新設も、そうしたものの一つだ。スポーツ選手そのものが、たかりのなかで生きていた。オリンピックを招致する運動に参加し、大手ゼネコンの利益代表者とともに、オリンピックを招致し、最高のコンディションで競技をしたいなどと言う。
しかし今日の『中日新聞』には、今話題となっている東京都が新設する施設の維持管理費が膨大にかかることが指摘されている。長野オリンピックのレガシー(? なんでこんなことばを多用するのか訳が分からない!)が無残な姿をさらし、赤字を垂れ流しているのに、それに学ばない者たち。それはそうだろう、箱物をつくれば儲かるところはある。大手ゼネコンだ。そしてアスリートも、最高のコンディションで試合ができる。「アスリート・ファースト」だって!!
しかしそのつけを誰が払い続けるのか。赤字を垂れ流し続ける「レガシー」!!
そうしたことが、繰り返されてきた。
しかし今やそのシステムは、風前の灯火である。
昨日北海道留萌線の一部が廃止された。北海道の鉄道網は、基幹線を除き、ほとんどがなくなった。JRが分割民営化されるまでは、僻地の鉄道も地域の足として活躍していた。まだ「再配分システム」は生きていた。しかし、新自由主義の波が襲いかかったとき、儲けられるところはもっと儲けなさい、そうでないところは収入に見合ったようにして、赤字路線は廃止しなさいと誘導された。
全国どこにいても、ほぼ同じようなサービスが享受できるという方針は消し去られ、都会に莫大な投資がなされるようになった。JR東海は新幹線で儲けたカネで、必要もないリニア新幹線を、自然破壊してまで建設しようとしている。いったい誰が使うのか。
私は、再配分システムをもっともっと追求すべきだと思う。しかし、韓国と違って、日本国民は怒ることをしない。怒りを忘れてしまったようだ。飼い慣らされた人々。国が無駄遣いをせっせとしているのに、国民が財政の心配をして、消費税の増税を認める。国家財政の支出の中身を検討せずに、年金の減額を認める。これはもう奴隷根性である。
大企業や金持ちは、国家財政にたかる。オリンピック関連施設の新設も、そうしたものの一つだ。スポーツ選手そのものが、たかりのなかで生きていた。オリンピックを招致する運動に参加し、大手ゼネコンの利益代表者とともに、オリンピックを招致し、最高のコンディションで競技をしたいなどと言う。
しかし今日の『中日新聞』には、今話題となっている東京都が新設する施設の維持管理費が膨大にかかることが指摘されている。長野オリンピックのレガシー(? なんでこんなことばを多用するのか訳が分からない!)が無残な姿をさらし、赤字を垂れ流しているのに、それに学ばない者たち。それはそうだろう、箱物をつくれば儲かるところはある。大手ゼネコンだ。そしてアスリートも、最高のコンディションで試合ができる。「アスリート・ファースト」だって!!
しかしそのつけを誰が払い続けるのか。赤字を垂れ流し続ける「レガシー」!!
そうしたことが、繰り返されてきた。