浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

「朝日新聞」のこと

2017-03-08 17:58:30 | その他
 今日午後名古屋から電話があった。私は朝日新聞のサイトを無料で読めるという登録をしているのだが、一週間(?)無料で朝日新聞のすべての記事を読めるIDなどを送ることができますが、という内容だった。朝日新聞の記事は、ほとんど読んでいない、ただ書評欄だけは毎週アクセスしている、それ以外はほとんど読まない、と回答した。それでもアクセスするかどうかは未定であるが、いちおうそのIDの送付を承諾した。

 その際、朝日新聞の社説の文章力が落ちているのではないかなど、私が朝日新聞を読まなくなった経緯を説明した。電話口の女性はきちんと聞いていたが、どういう関係の人かは知らない。


 さて、今日の社説であるが、これまたまとまりのない文である。要するにこの問題に関して、ただ書いているだけ。読者に訴える力がない。しらけながら書いている。文というのは、文を書くことによって書いている者の考えを主張するのだ。それが社説の存在意義だろう。
 それに「・・・だ」をつかいすぎる。
 また二番目の文は、「だが・・」で始まるが、最初の文と逆接でつなぐ意味がわからない。ここは接続詞はいらないだろう。

 次の文は、「野党」が求めていることを記しているが、社説子がその前に「もはや・・・」と書いているのだから、「野党」の動きは書く必要がない。

 私なら、最初の部分をこう書く。

 大阪の学校法人「森友学園」による小学校予定地の取得問題で、与党が関係者の国会招致に後ろ向きである。連日の審議でも、財務省などから納得のいく説明がない。もはや当事者に直接事情をただすべきではないか。
 菅官房長官は、この問題には「違法性がない」として招致に否定的だ。しかし当時の記録が廃棄されるなど、違法かどうかを判断できる材料が示されていない。野党が求めているように、学園の籠池(かごいけ)泰典理事長や当時の近畿財務局長らを国会に招致して真相に迫るべきだ。


森友学園問題 国会招致が欠かせない  2017年3月8日(水)付


 大阪の学校法人「森友学園」による小学校予定地の取得問題で、与党が関係者の国会招致に後ろ向きだ。だが連日の審議でも、財務省などから納得のいく説明があったとはとてもいえない。もはや当事者に直接、事情をただすべき段階だ。

 野党は、学園の籠池(かごいけ)泰典理事長や当時の近畿財務局長らの参考人招致を求めている。

 これに対し菅官房長官は、この問題には「違法性がない」として否定的だ。しかし、当時の記録が廃棄されるなど、違法かどうかを判断できる材料が示されていないのが現実だ。この壁を乗り越え、真相に迫るのが国会の役割ではないか。

 改めて疑問を整理したい。

 国有地の鑑定価格から値引きされた「ごみ撤去費8億円余」の根拠は何なのか。

 09年度の実地調査では、敷地の地下3メートルまでの容積当たりのごみ混入率は平均20・7%だった。だが土地を管理していた国土交通省大阪航空局は独自の算定で47・1%とした。算定は通常、入札で選んだ専門業者に委託する。そうしなかった理由を、国交、財務両省は「開校が迫り、時間がなかったため」というが、あまりに不自然だ。

 売却価格を公表しなかったことや、学園がごみ撤去をしたか国が確認しなかったことなどとあわせ、いつ、誰が、なぜそう決めたのか、証言が不可欠だ。

 政治家の関与の有無も解明が求められる。籠池理事長が自民党の鴻池祥肇(こうのいけよしただ)元防災相の事務所を訪れ、有利な取り計らいをあれこれ頼んでいた様子が、事務所の報告書に残されている。

 また、15年に埋設物を撤去した際、近畿財務局が一緒に出た産廃土をその場に戻すよう業者に指示した、との記録も見つかった。事実なら廃棄物処理法に違反する。「そんな指示はあり得ない」(財務省)という釈明だけで済む話ではない。

 見過ごせないのは、国会の質疑で自民党議員が一連の疑惑を「フェイクニュース」と言い放ったことだ。だが首相も「腑(ふ)に落ちる説明がなされなかった」と認めている。解明に乗りだすこともせず、偽ニュース呼ばわりとは、どういうことか。

 小学校設置をめぐっては、学園が大阪府に報告した内容に、事実と異なる点が次々と見つかっている。愛知県内の中等教育学校に推薦枠があるという話や、校舎の建築費の記載にも虚偽があった疑いが出ている。

 申請に偽りがあるなら、不認可の判断もあり得る。新年度はもう間近だ。府教育庁は速やかに結論を出すべきだ。


 さてこの問題を記した『中日新聞』社説である。主張が、すっきりしている。


社説 豊中の学校用地 払い下げ適正だったか
  2017.02.24  

 国民の貴重な財産が不当な安値で売却されていたら、到底許されるはずがない。学校法人「森友学園」への国有地払い下げは適正だったのか。国会の場で徹底調査し、国民の疑念を晴らすべきだ。

 問題の土地は大阪府豊中市にある八千七百七十平方メートルの国有地。森友学園が四月開校予定の小学校用地として一億三千四百万円で取得した。随意契約で、近隣国有地の十分の一程度だという。

 財務省近畿財務局が依頼した不動産鑑定士による評価額は九億五千六百万円だったが、「地下埋設物がある」との学園側からの連絡を受け、管理していた国土交通省大阪航空局がごみの撤去費用を約八億円と算定し、その分を差し引いた。

 評価額の約14%という安値だ。ごみの撤去に実際に八億円以上要したのなら妥当だろうが、同学園の籠池泰典理事長はTBSラジオの電話インタビューで、撤去工事は校舎部分でのみ行い、運動場部分では行っていないと述べた。

 ごみの撤去とは別に、汚染土壌の除去費用として国は学園側に一億三千二百万円弱を支払った。国有地を手放す代わりに国が得たのは約二百万円と指摘される。

 菅義偉官房長官は「法令に基づき適正に処分した」と述べたが、実際にどのような工事が行われたのか、国は確認していない。国有地の扱いにしては厳格さを欠く。

 大阪府の松井一郎知事は記者会見で「ごみがなければ、土地を安くするための森友学園の詐欺行為となる」と指摘した。国会は国政調査権を駆使し、事実関係を明らかにする責務がある。

 学園が運営する既存の幼稚園は国に尽くすことなどを定めた「教育勅語」を園児に暗唱させることで知られる。昨年には「よこしまな考え方を持った在日韓国人や支那人」と記した文書を保護者向けに配布し、差別表現に当たる恐れがあるとして大阪府が学園から事情を聴いた経緯がある。教育機関としての適格性も合わせて検証されるべきだろう。学園は小学校の名誉校長を安倍晋三首相の夫人、昭恵さんとし、一時は「安倍晋三記念小学校」名目で寄付金を集めていた。

 首相は国有地払い下げや小学校認可への関与を否定し、「関係しているということであれば、首相も国会議員も辞める」と述べた。

 首相の地位にも関わる重要な問題だからこそ、真相究明の手綱を緩めては決してならない。与野党を問わず、国会の責任は重い。
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「軍産複合」と「軍産学複合」

2017-03-08 09:29:18 | その他
 きょうの「中日春秋」。

「諸君の仕事は、私の仕事をなくすことです」。ある学校の卒業式で、そう式辞を述べたのは、第二次世界大戦の英雄アイゼンハワー将軍であった

▼米国の作家ジョン・ガンサーが書いた伝記によれば、「アイク」の愛称で親しまれた名将は、こうも語った。「軍人として戦争を体験したればこそ、戦争の残酷さ、無用さ、愚かしさをこの目で見たればこそ、私は戦争を憎む」。だから「軍人という仕事をこの世からなくすことを、目標とせよ」と若者らに訴えたのだ

▼そんなアイクが戦後、米大統領となって目にしたのが、軍と産業が一体になった軍産複合体の怪物ぶりだった。この怪物のために膨らみ続ける国防費がいかに福祉や教育、そして科学を蝕(むしば)むか。彼は一九六一年の退任演説で米国民に語り掛けた

▼「政府の莫大(ばくだい)な資金が絡むために、科学者はその関心を知的好奇心ではなく、政府との契約に向けるようになった」「軍産複合体が、自由と民主的プロセスを壊すことを許してはならない」

▼日本政府は科学者が自由に使える資金を絞る一方で、軍事研究をさせるための予算をこれまでの数億円から百億円以上まで増やそうとしている。日本学術会議が、学問が軍事にからめ捕られるのではないかと危機感を持つのも当然のことだろう

▼半世紀前にアイクが米国民に向け語った言葉の重みが今、日本で問われているのだ。


 『東京新聞』のコラムと、中身が異なる。
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韓国の「広場政治」

2017-03-08 08:47:27 | その他
 『世界』4月号の、李起豪の「「ろうそく集会」は大韓民国の歴史を変えられるか」は、日本の民主主義を考える上で大きな示唆を与えてくれる。

 毎週土曜日、「ろうそく集会」が開かれている。朴政権に対する批判は、崔順実の胡散臭い事件からではなく、昨年7月からの「保守の忠犬」といわれていた『朝鮮日報』と朴政権との一戦から始まっていた。その後メディアが、次々と朴政権の不正や腐敗を暴いていった。

 そうした不正や腐敗に抗議する人々が次々に「広場」に集まり、抗議活動をはじめたのだ。

 李起豪は、こう記す。

 今回のろうそく集会は韓国現代史のターニングポイントといえるだけの歴史的評価を受けるに値する。今回のろうそく集会は、社会正義を根本的に実現し、〈市民主権〉を持続的に確認させていくことを意図した自発的な集団による政治実験の場となっているからだ。

 そのような場を、李は「広場政治」と呼ぶ。青瓦台政治ではなく、汝矣島政治ではなく、「広場政治」と。

 市民たちは、「舞台の主人公は常に大統領府や汝矣島で、市民は客席で餅でも食べながら見物していろという〈劇場政治〉の幕をここで閉じさせようということ」であると指摘する。

 「劇場政治」ではなく、「広場政治」。

 その「広場」では、「怒りを希望や喜びに転換させる共感の政治を経験」し、「彼らが作り出す共感と連帯意識は、彼ら自身を治癒して新たな政治エネルギーを作り出す」。

 「広場」では、「市民発言台」があり、高校生も発言する、「歴史を学ぶことも大切だけど、私はここで歴史をつくりたいんです」。

 李は、朴政権の不正や腐敗にまみれ、排除と対決の政治の数々を明示して、最後にこう記す。

 〈広場政治〉とは、〈市民主権〉を歴史の現場に復元させ、新たな歴史を開こうとする市民たちの意識を、〈広場〉に集まって互いに確認しあう過程から始まった、市民たちが作り出した大いなる新たな歴史の流れである。

 日本は、そうした「歴史の流れ」を作り出していない。韓国の〈広場政治〉から学ぶべきことは多い。

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何もしていない政権

2017-03-08 08:20:16 | その他
 何かしているようで何もしていない政権といったら、安倍政権である。かけ声ばかりで、経済も何も改善の兆しをみせていない。最近求人が多くなっているが、団塊の世代の退職、少子化により、企業は人材を確保しなければならない状態になっているからだ。第三次産業も労働力不足で困っている。介護業界も人手不足。

 しかし安倍がやっていることは、日本の軍事強大化と治安の強化だけである。安倍の妄想にもとづく政策だけが実現していく。他の政策は動いていない。

 その後塵を拝すトランプ政権。報道だけは多いが、実は何もできていない。

 http://toyokeizai.net/articles/-/161795

 日本もアメリカも、政治が国民の手を離れていく時代になっている。
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道徳を人に説く輩

2017-03-08 08:01:40 | その他
 今まで生きてきて、他人に道徳を高みから説く者に人格者はいないという結論を得ている。

 ウルトラ右翼は、「教育勅語」が大好き。安倍首相やその夫人、自民党の諸君、そして日本会議、さらには森友学園の某など。しかし彼らこそ、平気で嘘をつく。嘘をついてはならないということは、確かに「教育勅語」には記されていない。しかし嘘をついてはいけないは、common senseである。

 今日もこういうニュースがあった。

幼稚園講演、昭恵夫人に「公務」で職員同行

日本テレビ系(NNN) 3/8(水) 2:06配信
 大阪の森友学園の問題をめぐり、安倍首相の昭恵夫人が2015年に森友学園が運営する幼稚園に講演に行った際、政府の職員が「公務」として同行していた事が分かった。

 昭恵夫人に対しては外務省と経産省出身の計5人の職員が秘書役としてサポートしているが、2015年9月、昭恵夫人が幼稚園で講演をした際には、経産省出身の職員が同行していた事が分かっている。

 これについて内閣官房は7日、民進党が行ったヒアリングで、この職員が「公務」として昭恵夫人に同行していた事を明らかにした。その上でこの職員の旅費などについて公費からの負担は無かったと説明している。

 内閣官房側はこれまで国会で、職員が同行した日は土曜日で「勤務時間外で、私的な行為として同行していたということはあると考える」などと答弁していた。


 さらに、

森友、教員予定者名簿に無断記載 男性「引き受けた覚えない」

2017年3月8日 02時03分
 大阪市の学校法人「森友学園」(籠池泰典理事長)が4月開設を目指す小学校を巡る問題で、学園が大阪府私立学校審議会(私学審)に提出した雇用予定の教員名簿に、公立小の男性教員の名前が無断で記載された疑いがあることが7日、分かった。男性は共同通信の取材に「一度も先生を引き受けると言った覚えはない」と証言。事実と異なる報告が新たに判明し、「不認可」の検討を始めた私学審の判断に影響を与えそうだ。

 男性によると、1月下旬に知人からの依頼で籠池氏を含めた3人で面会。教育理念を聞かされ「情熱があっていい」と答えたが、引き受けるかどうかは態度を保留した。(共同)


 それに、森友学園は、こういう「教育」(?)もしている。

http://buzzap.jp/news/20170307-moritomo-abuse/
 
 そして稲田。森友学園の某を知らないと言っていたが、それもウソのようだ。

http://lite-ra.com/2017/03/post-2970.html

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