浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

【本】森元齊『アナキズム入門』(ちくま新書)

2017-03-23 09:33:17 | その他
 アナキズムとは、どういう思想なのか。それを、アナキズムの思想家であり実践家であったプルードン、バクーニン、クロポトキン、ルクリュ、マフノを通して明らかにするというもの。文章は歯切れがよくて、読みやすい。

 最初読み始めた時は、栗原康的な書き方に、これはどうかなと思ったが、しかし、栗原康的な叙述は付随的なところのみで、本筋の所では、きちんと原典をもとに説明を加えている。栗原康の場合は、本筋の所で自らの主観的な見解を交えた、ウソか真(まこと)かわからにようなことを書きつらねるというもので、歴史を学んでいる者としてはとうてい読み進められない代物である。

 それに引き替え本書は、ウソか真(まこと)かが判別できる書き方をしているので、許容範囲である。

 いずれにしても、本書により、アナキズムの思想家の特徴がいちおうは学び取ることができる。
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「戦争反対」に難色を示すNHK

2017-03-23 09:27:12 | その他
 一部の番組を除き、「アベ様のNHK」と化した国営放送。またもややらかした。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/155588
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錯覚

2017-03-23 08:56:41 | その他
 人間としての感性、そして知性など、凡そ人間が持つ諸能力が不足している者が、なぜか頂点に立つと、自らの力が無限大だと錯覚し、自意識を過剰に肥大させる。そして自分には何でもできるという極限までの自信をもつ。そしてそういう人間を、まわりがつくりだす。独裁者は、独裁者となった者の資質と、そのまわりの卑屈な者たち、彼らは独裁者に媚びへつらうことによっておのれの「利」を確保する者たちによって生み出されるのだ。
 そしてその卑屈な者たちも、独裁者の振る舞いを見て、自らも独裁者のように振る舞うのだ。独裁的な政権には、マトリョーシカ人形のように、大小の同じ顔がまとまって存在する。

 ほんとうに立派な尊敬すべき人間は、謙虚で、決して自慢せず、尊大にはならない。

 今日本は、自己を知らない者が政権を牛耳っているのだ。

http://lite-ra.com/2017/03/post-3012.html
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