浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

能古島

2018-09-15 23:01:59 | その他
 福岡県西区の博多湾に能古島がある。ここは伊藤野枝の生誕地今宿に近く、野枝はこの島まで泳ぐことが出来たほど水泳が得意だったという。

 私は野枝の生誕地を訪ねたとき、この島を遠く眺めた。野枝も、その島を遠望しながら育ったはずだ。

 ところで、能古島(のこのしま)、「残の島」という演劇が、10月25日から28日迄、劇団朋友により東京六本木の俳優座劇場で上演される。「伊藤野枝、そのおじ・代準介、そして野枝の娘ルイズ」をとりあげたものだ。

 野枝は、大杉栄らと共に、1923年9月16日、憲兵隊によって虐殺された。この劇の上演の意図は、なぜ野枝たちは虐殺されたのか、という問題意識をもった劇である。

 野枝は28歳で命を絶たれた。いったいなぜ?

 国家権力は、ときに牙をむいて(戦時下に於いては恒常的に)、人間の命を簡単に奪う。そこには何らかの意図があるはずだ。

 野枝は、自らの生を拡充すべく生きた。この時代、いや今も、人がおのれの生の充実を求めて自由に、それを妨げる障礙をはねのけて生きようとするとき、その生を疎ましく思う輩がいる。誰が、何が、大杉や野枝らの存在を疎ましく思ったのか。そして命を奪ったのか。

 暴力性を本質的な属性とする国家権力、その権力を、私たちは凝視しなければならない。
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紙面にどうでるか

2018-09-15 06:09:19 | 政治
 昨日、記者クラブで総裁選に関する記者会見があったそうだ。その際の、安倍首相の珍答が幾つか紹介されている。リテラ記事である。

安倍首相が総裁選討論会で記者から予想外の追及受けて狼狽! 嘘と逆ギレ連発、口にしてはならない言葉も

 異論・反論を許さない、自分がその都度語ったこと、それがいかに矛盾していても、強引にごまかす、という狭量で無能な安倍首相の珍答が、各紙の紙面でどう報じられるか。

 『読売』、『毎日』、『朝日』に報復の刃が降り注ぐかもしれない。
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