国連難民高等弁務官事務所のニュースレターが届いた。With Youの47号である。
緊急報告は「ウクライナ人道危機」である。物事には原因があり、今回の「人道危機」はプーチン=ロシア政権による軍事侵攻がつくりだしたものだ。プーチンとロシア国家は、悪い奴等である。彼らが侵略戦争を起こさなかったら、こういう「人道危機」は起きない。
そのニュースレターには、他にアフガン、エチオピア、バングラデシュ、モーリタニアなどの記事がある。いずれも戦争や気候変動で居住地から逃れなければならなくなった人たちのことが記されている。
アフガンは、ソ連、それにアメリカなどが軍事侵攻し、人間と自然を破壊してきた。こうした大国が、本来ならばその国の人たちが立ちゆくような援助、ペシャワールの会のような援助活動をすればよいものを、自国の軍事産業のため、あるいは自国の威信のために、爆弾やミサイルを落としてきた。彼らは、私に言わせれば「悪い奴等」である。
アフリカの戦争は、一握りの者たちが自分たちの利益をヨリ多く確保するために戦闘を行い、住民たちを難民に変えていく。そういう彼らも「悪い奴等」である。
世界各地に「悪い奴等」がいっぱいいるために、そして彼らが権力や軍事力を持っているがために、そして私腹を肥やそうとしているがために、庶民は塗炭の苦しみを受ける。
そして新自由主義が席捲するなかで、多くの人々は自分たちの極大利益を追求するようになり、世界は混乱期に入っている。
「悪い奴等」が増えている。
世界はよくならない。