浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

戦後最悪の内閣

2015-08-11 09:12:28 | 政治
 第2次安倍内閣の施策、「参戦法案」、原発の再稼働、秘密保護法、教科書統制など、第1次の時には教育基本法も変えた。

 「戦後」という枠組みを取っ払って、戦前、とくに天皇制ファシズムと言われた時代との融合を図ろうとしている。

 戦争体験者が、いつもいうことは、「二度と戦争をしてはいけない」、「自分の子や孫にも体験させたくない」である。毎日中東をはじめとした地域の悲惨な戦闘やテロ事件の報道がある。そのときにまっ先に犠牲になっているのは市井の人々である。そうした事態が日本で起きないように、そうした事態に日本が関わらないように願うのは当たり前である。
 そして戦争や侵略と無縁の日本こそが、多くの犠牲を出している地域への平和的な救援が可能なのだ。

 自民党と公明党は、もう歴史のくずかごに捨て去らなければならない。

 昨日、NewS23を見ていたら、フィリピンの戦場で自決した音楽家をフィリピンに訪ねるシーンがあった。戦争を体験したフィリピン人のお婆さんが、訪ねてきた音楽家の姪の女性に対して、「私を殺しに来たのか」という場面があった。村の人々が無造作にたくさん殺されたからだ。そこは戦後日本人の訪問は初めてということだ。
 ボクも中国に行って、静岡県の峰之沢鉱山に連行された中国人に会いに行ったことがある。そこも戦後日本人が来たのは初めてだといわれた。戦時中その村には日本軍兵士が駐屯し、中国人狩りをし(日本で働かせるためだ)、「パーロ(八路軍)」とみなした中国人を殺してもいた。だがボクは「殺しに来たのか」と言われなかった。

 昨日そのシーンを見て、もしそう言われていたらと思うと、ことばがなかった。

 戦争は、70年が経過しても、身体や心の傷は癒えないのだ。そうした傷を、日本はアジア太平洋の人々に刻印してきたのだ。

 それなのに、参戦しようというのか。また傷をつけようとするのか。

 アメリカの要求に唯々諾々従うアベという人間を首相とする自民党・公明党の罪はきわめて重い。

 もう彼らの跳梁を許すことはできない。
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