モートラック14年・1998・ヴィジュアルフレーバー(写真左端)。ボトルにイチゴとハーブとトフィーのラベルが貼ってありますが、まさにその通りの味。華やかな果実香にカラメルのような濃厚な甘さ。余韻も長く、57.4度という度数を感じさせません。
ダンカンテイラー、ブラック・ブル30年。ニュースピリッツ(樽熟成前のウィスキー)段階でバッティングを行い、それをシェリーカスクで30年以上熟成させた、非常にユニークなウィスキーです。バーボンを想起させる荒々しいボトルとは対照的に、シェリー樽熟成ならではの干し葡萄、ベリー、チョコレート、バニラといった優しい香り。50度という度数を全く感じさせない、厚みのある、飲みやすいウィスキーです。
ロングロウ11年・レッド・カベルネソーヴィニヨンカスク。リフィルしたバーボン樽で7年熟成した後、カベルネ・ソーヴィニヨンのホグスヘッドで4年間追加熟成を行ったものです。口に含んだ時はカベルネ・ソーヴィニヨンを思わせる微妙な酸味、ベリーの香りを感じさせますが、その後にロングロウらしいピート香がカラメルのような甘みの中から湧き上がってきます。良い意味で裏切られたウィスキーでした。
ヘイゼルバーン8年・ソーテルヌウッド。リフィルしたバーボン樽で5年熟成した後、こちらはソーテルヌ(貴腐ワイン)の樽で3年間追加熟成を行ったものです。こちらはイメージ通り、マーマレード、蜂蜜、華やかかつ滑らかなウィスキーでした。
ハイランドパーク・ソー。ソー(Thor)とは北欧神話に登場する雷神トールのことです。ハイランドパークはオークニー島という、最も北で作られるウィスキー。その名の通り、52.1度、ハイランドパークらしい荒々しさを備えた力強いウィスキーです。僕はこの潮のような香りが好きです。
最後は、思いっきりスパイシーなタリスカーを飲んでみたいと思い、タリスカー57ノース(写真右から二番目)とタリスカー1991・ダブルマチュアード(写真右端)。ダブルマチュアードの方は、名前の通りシェリー樽で追加熟成を行っているので、タリスカーらしい荒々しさに欠けますが、57ノースは期待通りのタリスカー。スモーキーでスパイシー、潮の香り。クリーミーなウィスキーも良いですが、最後は刺激的なもので締めたいです。
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繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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