4月20日、ベルサール渋谷ガーデンで開催された、「TOKYO INTERNATIONAL BAR SHOW-WHISKY LIVE 2013」に行ってきました。
僕は前身のイベント「WHISKY MAGAZINE LIVE!」以来、実に3年振りの参加です。
「TOKYO INTERNATIONAL BAR SHOW」と名称を変え、ウィスキーばかりでなく多様な蒸留酒やカクテルのブースも出店されるようになっていました。とはいえ、僕の主たる目的はやはりウィスキーなので、ここではウィスキーをご紹介していきたいと思います。
まず最初に、バルブレア蒸留所のミニステージから。ミニステージというのは、以前のマスタークラスが簡略化したようなもので、蒸留所による自社のウィスキーを紹介するイベントです。
まず入口で2002年ヴィンテージを試飲。レモン色をしていて、香りもオレンジのような柑橘系です。バニラのような甘さがあり、余韻は長く蜂蜜のような感じもあります。46度ありますが、非常に飲みやすく、爽やかで上品なウィスキーだと思いました。
バルブレア(BALBLAIR)蒸留所は、スコットランドのハイランド、インバネスの北にある、1790年創業の蒸留所です。
グランディーバーン川の清流に恵まれ、原料にはオプティック大麦を使用しています。
以前は、他の蒸留所と同じように10年、16年といった熟成年数表記のウィスキーを販売していたのですが、現在は作られたヴィンテージのみを名前につけています。様々なシーンに対応したウィスキーを揃えており、今回試飲した2002年のほか、2011年IWSC(International Wine & Spirits Competition)銀賞の1989年、同金賞の1978年があります。
ステンレス製のマッシュタン(糖化槽)。ここで6時間マッシングを行います。
木製(パイン材)のウォッシュバック(発酵槽)。木製は手入れが大変なため、ステンレス製の発酵槽を使っている蒸留所も多いですが、バルブレアのフレーバーにはやはり木製であることが欠かせないそうです。
ポットスチル(蒸留釜)。日本で巨大な蒸留所を見慣れていると意外にも思えますが、ポットスチルは2基しかないそうです。ポットスチルは銅製ですが、銅であることもウィスキーのフレーバーに影響を与えるといいます。
インバネスはイギリスの中でも最も空気がきれいな地方の一つだそうで、ウィスキーは土間の倉庫で最適な湿度に保たれながら樽熟成します。近々、日本向けにバーボン樽のシングルカスク1984年が発売されるのだそうです。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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