「日本のグラフィックデザイン2016」  東京ミッドタウン・デザインハブ

東京ミッドタウン・デザインハブ
「日本のグラフィックデザイン2016」  
6/17~8/8



東京ミッドタウン・デザインハブで開催中の「日本のグラフィックデザイン2016」 を見てきました。

日本はおろか、アジアでも最大級のデザイン団体である日本グラフィックデザイナー協会。同協会が1981年より刊行しているのが年鑑「Graphic Design in Japan」です。


工藤青石「化粧品」

本年版に掲載されたのは全600点の作品です。図版は1500点にも及びます。うち受賞作を含めた300点をピックアップ。ポスターほか雑貨、商品パッケージなどの実物を展示しています。


中條正義「資生堂パーラー2015」 JAGDA賞2016

資生堂パーラーのパッケージがありました。デザインしたのは中條正義です。定番のチーズケーキやガナシュなどが並びます。色遣いは大胆。とても目立ちます。銀座界隈などで目をする機会も多いかもしれません。


宮田裕美詠「千代鶴」シンボルロゴ JAGDA賞2016

宮田裕美詠が手掛けたのは酒造メーカーのシンボルロゴです。名は千代鶴。富山県滑川市の酒蔵です。純米大吟醸の発売を機に制作されました。力強い千の一文字。それでいて凛とした佇まいです。作り手による酒への真摯な取り組みが伝わってくるのではないでしょうか。


上西祐理「世界卓球2015」ポスター JAGDA賞2016

一見、何のデザインか分からないかもしれません。「世界卓球2015」の告知ポスターです。デザインは上西祐利。青い卓球台の上を跳ねるボール。スタイリッシュです。右はラケットにボールを組み合わせています。まるでボールが満月のように見えました。


服部一成「美術館の企画展」

美術展のポスターも目を引きます。昨年、東京都現代美術館で開催されたガブリエル・オロスコ展です。作品の2点の図版に加え、英語のタイトルと会期の表記がクロスします。服部一成のデザインとは知りませんでした。


柳圭一郎「日本酒」

パッケージでは化粧品の工藤青石も美しいのではないでしょうか。また広告制作プロダクションのサン・アド創立40周年を記念した日本酒のパッケージも可愛らしい。卵型に広がる青はコーポレートカラーを引用しているそうです。


色部義昭「個展の展示用書籍」

かつてGGGで新たな提案をした色部義昭の「街区表示板」も展示。板そのものかと思いきや、展示用の書籍でした。縦は従来のデザイン、横置きになっているのが色部の表示板です。かの個展の記憶も蘇りました。

「色部義昭:WALL」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(はろるど)

お気に入りのポスターや好きなパッケージを探して歩くのも良いかもしれません。気軽に楽しめました。


三木健「APPLE+」ポスター 第18回亀倉雄策賞

8月8日まで開催されています。

「日本のグラフィックデザイン2016」  東京ミッドタウン・デザインハブ@DesignHub_Tokyo
会期:6月17日(金)~8月8日(月)
休館:会期中無休
時間:11:00~19:00
料金:無料。
場所:港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5階
交通:都営地下鉄大江戸線六本木駅出口8より直結。東京メトロ日比谷線六本木駅より地下通路にて直結。東京メトロ千代田線乃木坂駅出口3より徒歩3分。
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