平成最後の。
「臭突」という。
汲み取りトイレの、便を溜める容器である「便槽」のベンチレーターだ。
長く上に突き出たパイプの先端に、強制排気用の電動ファンが付いている。
このファンが壊れた。
ファンの電源は、壁のこのジャンクションボックスに入っている。
この裏には、トイレの室内に、ファンのスイッチがある。
スイッチ切って、とりあえずファンを外すか、と、ファンのコードをニッパーでぶった切ったら、ボンと音がして、煙が出て、ニッパーの刃が焼けた。
スイッチを切っていたのに、活線だったのだ。
スイッチを外してみたら、スイッチには何もつながってなかった。
ダミー状態。
ファンの電源は、この系統に直結されていた。
スイッチに騙された。
交換したファンは、昔ながらの風旋式、すなわち、風で回転するシロッコファンだ。少しの風でもよく回る。
当地は下水未整備の未開地だが、この風旋ベンチレーターは最近はそこらのホムセンでも置いてなくて、アマゾンで購入した。
ホムセンで一番安い電動ファンより、よっぽど高かった。
外したファンは、線はすでにハンダ付けが腐って切れてたし、モーターも崩壊していた。
だいぶ前から回ってなかったなこりゃ。
よく漏電しなかったもんだ。
雪解けとともに、軒下にこれが落ちてるのをかーちゃんが見つけて、ファンが壊れてるのがわかったのだ。
これはファンの羽根の破片だ。
そういやたまに、室内で便槽臭い時があったんだよな。
配線の方は、漏電などしないようにきちんと処理しなおしておいた。
アタマにきてたので、写真は撮ってなかったけどな。
平成最後の作業は、昭和の家屋のポンコツ配線の尻拭いだった、と。