ふらっと入って来たもんしゃーない。
秋の終わりころから、たまに庭に来ていた、やせた子猫。
家人によれば、甘えて足元にすり寄ってくるので、カリカリを少しやったら食べたりしていたらしい。
この冬初めて、翌日は里でも積雪という予報が出た日、帰宅したら庭にこの子猫がいた。
カリカリを少し与えながら、明日雪だってよー、寒くなるよー、ウチ来るかい?と戸を開けたら、
ホントに入ってきちゃった。
しゃーない、ウチの子になるか。タイトルは四草師匠の名言より。
とはいえ、慣れない場所で少し怯えてるのか、先年亡くなったハトのケージに飛び込んだりした。
エサを与えたら食べたものの、すぐ部屋の隅の奥まった空間に逃げ込んだ。
これはスマホ差し込んでなんとか撮影した写真。近づくとフーッと威嚇される。
結局、初日はトイレにも行かず、翌朝までここに籠っていた。
翌朝にはエサの袋を開ける音で隠れ家から出てきて、先代ネコのお骨の前でエサを食べた。
食べたら床暖房の上で寝そべるなど、少しずつなじんだ様子を見せていたが、まだトイレに行かない。
トイレは天蓋を外して、砂を見れるようにしておいた。
その夜はゴミ箱を漁ったり乾燥野菜の袋を食い破るなど、ノラ時代の苦労を思わせる行動をみせた。
翌日、ゴミ箱の対策を考える。
ネコはエサの後、このとおり無事トイレに行った。
粗相はしなかった。なかなかかしこい。
モノタロウの空き箱でベッドを作ったら、すんなり入った。
先代ネコはキジトラの男の子だったけど、この子は赤毛混じりのムギワラの女の子だ。
この後、名前を決めたらほどなくして、トイレの後、肛門から虫がコンニチワしてるのを家人が発見。止むを得ず嫌がるのを病院に連れて行き、猫ワクチンと駆虫剤を処置してもらった。ドクターの見立てでは7-8カ月の子ではないか、とのこと。
首輪がわりにヒモを巻いてみたら全然気にしないようだった。念のため強く引けばほどけるようにしていたら、毛づくろい中にふと急に気になったらしく、強引にほどいてそのまま飲み込んでしまった。病院にも相談したが、元気にはしてたし食欲もあったから指示どおり様子を見ていたら、1週間後に無事排泄された。
その後市販の首輪も巻いてみたが、たまに気になると外そうと焦って猿轡になってしまうので、当分首輪は巻かないことにした。
さらに数日後、エサの前に突然、ビニールの塊を吐いた。広げてみたら、サラミソーセージか何かのケースのようだったが、そんなゴミはウチでは出ていない。うちに来る前のノラ時代に食べてしまって、胃に滞留してたのが出たんだろうと思うが、腸に詰まったりしなくてよかった。もう何も異物入ってないといいけど。
慣れたらこのネコ、撫でられるの大好きのメンコネコだった。これはめんこい。やばい。超やばい。
クリスマスプレゼントに、段ボールの爪とぎクッション製作中。
完成したら、すぐ乗った。
うれしくて製作者のサムズアップが残像になっている。
これもモノタロウの空き箱が材料。
今朝はここで爪とぎもしたのだが、シャッターのタイムラグで撮影チャンスを逃してしまった。
かくして、還暦を目前に、新たな家族を迎えることとなった。この子を看取るまでは死ねないな。