かぶれの世界(新)

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執念を見せた日本代表

2009-09-10 21:30:32 | スポーツ

サッカー日本代表の欧州遠征は1勝1敗、総得点4-6で終った。今回遠征の目的は勝敗よりも、アウェイで強豪国と戦い、日本代表のW杯南ア大会に向けて戦略の何が通用し何が課題か、実践で試すことであった。勝敗は二の次だったが、1勝1敗の結果は悪くない。

昨夜のガーナ戦の後半に入り3点目を入れられた時には、息子とTV観戦しながら「又かよ!」と画面に向って思わず悪態をついた。前回のドイツ大会の豪州戦以来後半の勝負どころで力尽きて、失点を続けるパターンを何度も見てきたからだ。

今回のオランダ戦もそうだし、ガーナ戦も後半途中まで判で押したように同じ展開だった。しかし、その頃から素人目にもガーナの動きが緩慢になったように見え、「もう1点取ったら試合は分からなくなるぞ」と、息子に向って呟いた。

「1点差になって彼らが余裕を失えばチャンスはある」と息子も応じた。その後ガーナは急激に足が止まり、玉田のドイツ大会ブラジル戦を思い出させる角度からの美しいシュートが決まると、岡崎・稲本の連続得点で逆転し、ガーナは失速したままゲームは終了した。

今朝、ネットで戦評を読むと、1)前半の何度かあったチャンスで点を取れなかった、2)ロングボールの守備陣の対処を課題としてあげる記事が多かった。これら専門家の意見は全くその通りだと思う。だが私は「戦う気持ち」を強く持ち続けることの重要性を追加したい。

対戦相手にもよるが特に格上のチームと戦う場合、後半の勝負どころで点を入れられたら(今回は3点目、オランダ戦では1点目)、戦う気力を失ったように足が止まりチーム戦略も機能しなくなって負けるのが見慣れた風景だった。

今回は何故3点取られても戦闘意欲を失わず、攻めの姿勢を維持できたのだろうか、そこの所をよく分析して戦略に取り入れるべきだと思う。テレビ中継を見て思いつくヒントはいくつかある。

第一に、二つのゲーム共に相手がまだ元気な前半でも日本のチーム戦略はある程度機能して、得点のチャンスがあった。最大の課題である決定力、特にプレッシャーがかかった場面でのシュートのタイミングや精度には依然問題があるが戦略の問題ではない。

次に、私は2点目が入るかどうかが勝負の分かれ目というか最後のチャンスだろうと思ったが、憲剛が「1点取ったらチャンスがあると思っていた」と試合後のインタビューで答えていたから、多くの選手はもっと早く手応えを感じていたのかもしれない。これを如何にしてチームとして意思統一できるか、選手交代を含めて考えるべきだろう。

更に、俊輔が交代した頃からガーナの動きが落ちたように見えた。選手交代の効果かガーナの疲労のどちらがと私は指摘できないが、日本のタマ回しが早くなったように感じる。全ては相対的なものだ。又、両サイドからの動きは疲れたガーナにとって脅威になっていたように見えた。

最後に、相手チームとの相対関係は、寄せの早さ、反転速度、パス精度、累積走行距離、タッチ数、走行速度等々、これらのパラメーターを数分後とに集計し、選手の手応え発言を当てはめ、具体的に数値化して分析して、チーム戦略や選手の起用や交代の参考にしたらどうだろうか。

更に、これをリアルタイムで実行して監督の判断の助けにしたらどうかと思う。日本の強みを最大にする科学的アプローチとなる。まずは先進的なJリーグのチームに導入したらどうだろうか。スポンサーが大手ITメーカーもあるではないか。■

コメント
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