かぶれの世界(新)

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高齢化の時計(3)

2011-08-22 18:51:16 | 日記・エッセイ・コラム

ハリウッド映画で「グッドニュースとバッドニュースがある、どっちから聞きたいか」という場面が出て来る。映画だけでなく、実際の仕事の場で私も聞かれたことがある。そういう時、私は悪いニュースから聞くことにしている。1週間前に受けた健康診断の結果は正に悪いニュースだった。

私はグッドニュースを期待して医者に行った。比較的空いている時間帯と看護婦に聞いて、11時半頃に受付に行ったが、休み明けの待合室は患者で一杯だった。小一時間待たされて診察室に行くと、先生はややお疲れ気味で挨拶も無くいきなり「3つ問題がある」と言われた。

尿酸値が9.5に跳ね上がり、悪玉コレステロール(LDL)が20増えて171になった。更に腎機能が低下しているとの事。前から気にしていた血圧がこのところ正常だった(130-75)ので安心していたのに、検査結果を見せられてショックだった。特に尿酸値が一気に9.5になったのには驚いた。

2年前の尿酸値は7.1で、過去の最悪値でも8.5-8.7だったが近年は節制して改善していた。何度か痛風が出て痛い思いをしたが、その時は8台だった。何故痛風が出ないのだろうと医者に聞いたが、それには答えず「心筋梗塞になる恐れがある」と言われて、父を思い出しドキッとした。

帰宅してパソコンに記録している生化学検査の履歴をチェックした。コレステロールの悪玉善玉バランス(LDL/HDL)が3.4もあった。これほど酷い値は米国駐在の90年代後半と、体調が悪く早期退職を決意した2002年頃以来だ。次に腎機能が低下していると説明された。尿や排泄に関係するらしいが良く分らない。

生化学検査をしなくとも異常に気がつくべきだった。2年前の検査に比べ今回体重が3kg増えて67kg、腹囲が7.5cm増えて87cmになった。とんだ体型変化だ。お腹が膨れてみっともなくなったと、バドミントン仲間に言われたのに積極的に生活習慣を変えなかった。今更ながら何とかしなきゃ。

良いニュースもある。昨日、市の後援で学校開放クラブのバドミントン大会に参加した。最も下のクラスに入れてもらったお陰で、リーグ戦に全勝し他リーグの勝ち残りとの12位決定戦も勝った。初心者相手に勝った、勝ったというのも大人気ないが、理由は何であれ勝つのは嬉しい。

顔ぶれを見ると私と同年代らしき参加者を数人見かけた。年上の方も2,3人いたかもしれない。私は後10ヶ月で高齢者になる。高齢者になっても若い人達とゲームを楽しみたいと思うのだが、来年どうなるのか予想がつかなくなった。生化学指標の改善は必須だろう。

時計版上に時間を刻む印があって長針と短針を見れば誰にでも時間が分る。だが、老化の時計には針も印もない。私にとっては生化学指標であり、記憶力や思考力と精神力、バドミントンなどの体力の経年変化である。あの時出来たことが今は出来ない時、針が一つ進む。

従って、手抜きした時のデータでは後から比較できない、常にベストの力を出しておかないと思ってやってきた。だが、いつかベストを尽くせない時が来る。その時どうするか。今のところアイデアがない。■

コメント
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