かぶれの世界(新)

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ポピュリズムの極み

2012-04-08 22:33:29 | 国際・政治

橋下大阪市長が何か変だぞと最近感じるようになった。大阪維新の会が日本の政治風土を変えるのではないかと期待していたのだが、最近の言動を見聞きするにチョット違うと感じるようになった。変だなとはっきり思うようになったのは、話題になった「小沢先生」発言がきっかけだった。

両者の間に政策上の共通点があるように思わなかったので、その発言を報じるニュースを見た時虚を突かれた。小沢氏に政策があると言うのは語弊があるかもしれない、政局のたびに言うことが変わるので彼の基本とする政策は何か正直分からない。なのに「先生」だ。

小沢氏はかつて細川首相に国民福祉税(消費税)を打ち出させ、内閣崩壊のきっかけを作った。今は野田内閣打倒のために消費税反対を唱える。そんな小沢氏を橋下氏は先生と呼び、その理由を国税としての消費税に反対で地方で自由に使える財源にしたいからとしている。

私には支離滅裂な論理のように感じる。「民意が全て」と明言し、組合叩き・原発反対の一連の国民感情に迎合する発言を聞いた時から、何か変だぞと感じ始めた。今までは、アドバルーンを揚げて反応を見ながら落とし所を模索しているのだろうと自分を納得させた。しかし、どうも橋下氏は政策の人というより、本物のポピュリストだったようだ。

「先生発言」は私の橋下氏への期待を一気に萎ませてしまった。こりゃ駄目だ、と言う感じだ。どうも余りの人気に国政レベルの政策を云々し始めた頃から馬脚を現したのかもしれないと思う。もしかしてアナザ鳩山か。だが、全く駄目とは思わない。数年前はテレビで人気の弁護士キャラのタレントだったのだから。全てに100点は取れない。要は賢く軌道修正できるかどうかだ。

彼の周りには多くの優れたスタッフが集まっているようだ。誰かが、「殿、御乱心」と言って再教育し国政レベルの政策はどうあるべきかもう一度考え直せば良い。既得権益もしがらみもない橋下氏には出来る。だが、小沢氏と組むのは勧めない。理由は政策だけではない。彼がキングメーカーで首相になった人達がどんな運命を辿ったかチョット考えれば直ぐ分かることだ。■

コメント (1)
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