書く前から軽薄な内容だと分っている。それでも小沢氏の無罪判決について何か意思表示したいと思って書いている。
東京地裁の小沢元民主党代表の無罪判決がどういうものだったかは、検察官役を努めた指定弁護士の感想が端的に説明している。争点になった法律違反は全て認定されたが、小沢氏が関った証拠が無かった。専門家にとっては予想された判決であり、寧ろ土地購入を巡る政治資金不正が全て認定されたのが驚きをもって受け止められたようだ。真っ黒なのに白と認定された。
つまり、部下が不正を行い上司に報告したのは間違いない、しかし、上司が不正と思ったかどうか判らないから法的には無罪だという。だがそんなことは関係ない人達がいる。無罪判決が今後の政界に与える影響分析などマスコミは政局報道一色、予想した通りはりきっている。予測したとはいえ三流報道を見るのは醜いものを見るような気分になる。
こういう時に私の「皮肉の力」が増してくる。これって、バルサ敗退と同じだ。事実上の世界一を決定するチャンピオンリーグ(CL)準決勝で、72%の保持率と4倍ものシュートを打ち圧倒的に攻めながら、決定機を逃しチェルシーに負けた。何度もゴールに迫ったが最後の最後は止められた。
美しいパスを交換しても点が取れなければ敗者になる。一旦、敗者になると過程は無視され敗者の扱いを受ける。ファンは肩を落とし、敗者には敗者の扱いが待っている。そう考えれば我が三流記者の政局報道も、世界最高レベルのスポーツ報道と肩を並べるではないか。
昨夜、急に歯痛が我慢できなくなりラジオやICレコーダーに残っている録音を聞き、少しだけ強い酒を飲み、テレビをつけたり消したりした。痛みは朝まで続くと思われたが、そのうち意識がなくなった。最後に記憶しているのはMLB中継でマリナーズがタイガースを4-0でリードしていた。
目が覚めて起きると朝の8時前、歯の痛みはどこかに行っていた。昨夜の歯の痛みは私を支配していた。だが、痛みが無い今はそれが全てだ。私も原因追求などしない、今日何を食うかだけに集中しよう。それが本能だ。記者諸君も本能に駆られて頑張って走り回っているのだから。■