昨日の朝起きて雨戸をあけると外はもう白くなっていた。家内はもう勤めに出ていた。粉雪が深々と降り、天気予報通り大雪になりそうな気配だった。10時前には、土曜日定例のバドミントン練習中止のメールが届いて、行くか行かないか悩まなくて済むとほっとした。
食事を終わり窓ガラスをチェックすると、外気と室温の温度差が大きいせいか露で濡れていた。この天候ではどうせ外出できないと諦め、雨戸を閉めて1日中家にいた。昼食は昨日家内が作り置きしておいてくれたカレーとカレーパン(!)を息子と一緒に食べた。
雪は夕方になってもまだ降り続けていた。家内が仕事から戻って来た時は、家の前に停めた車は徐々に形を失い白い塊のようになった。冬季に仕事で雪に覆われた柏崎や米沢とかボストンに出張したことはあるが、東京でこれ程の雪が降ったのは余り記憶にない。家内は長男の高校卒業式の時以来の雪だというから20年近く前だろうか。私は米国にいたはずで記憶にない。
昨夜遅く床に就く前に外を見ると雪はやんでいた。今朝がたドスン、ドスンと響く音に目が覚めた。雪が屋根から落ちる音だ。今日は晴れで気温が上がる天気予報を思い出し、音を聞いて早めに雪が溶けそうだと思った。朝食を終わりスコップを持ってベランダに上がり洗濯物干しのため屋根のない床部の雪を庭に落とした。プラステック屋根は30cm程度の積雪を重そうに支えていた。
それが終わると物置から登山靴を取り出し家の前の路地道の雪かきを始めた。斜め向かいのオジサンが出てきて45年ぶりの大雪だという。3億円事件の翌年か翌々年に大雪が降って都電が止まったのを思い出した。新聞を見ると今回都心の積雪が27cmだったというから多摩地区は30cm以上になったはずだ。
昼食前に都知事選の投票のためすぐ近くの文化会館に登山靴で出かけた。いつもより人が少ない。張り出された同時間帯の投票率推移を見ると前回18%台が10%に落ちていた。「こりゃ酷いね」と立会人に言うと、彼は頷いて「是非ご近所の方に声をかけて下さい」と答えた。その近くのコンビニに行くと店内は閑散としていた。いつもより客がだいぶ少ないと店員は答えた。
30分も経ってないのに帰り道の雪かきが進んでいた。直射日光はかなり暖かい。日陰の坂になっている路地道の雪かきをしている若い奥さんに、「どうも有難う、助かります」と一声かけた。実際、明日まで雪が残り凍ると非常に危険だ。交通量の多い旧甲州街道でさえ雪が放置されていたのが気になった。今日の暖かさが続いて早く雪を溶けるといいのだが。■