goo blog サービス終了のお知らせ 

かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

外れだった一部民放報道

2014-02-10 18:57:19 | ニュース

 都知事選は低調だった。46%との低投票率だったのは45年ぶりの大雪のせいでだけではなかったと思う。選挙戦が進むむに連れて舛添氏が抜きん出てリードしていることが明らかになって来たからだ。結局、誰もこの情勢をひっくり返すことは出来なかった。宇都宮氏の支援は少数派の時にしか存在感のない共産党と社民党だったから、大差がついたとはいえ大健闘だった。

 意外だったのは公示後の最初の1週間で対抗馬だったはずの細川氏の個人的魅力がないのがバレバレになったことだ。テレビ討論会には出席せず、立会演説会も他候補の数分の一だったと報道された。選挙戦中の世論調査で争点が景気や福祉と報じられ、細川陣営も泥縄式で政策を追加したのではとても突っ込んだ政策討論会などに臨めない、それが都民にも見えた。これでは次点にも入らないだろうと思ったが、その通りになった。

 これだけ状況が見え見えになっていたにも関わらず、朝日新聞や系列のテレビ報道は最後まで原発ゼロを諦めてなかったような報道で私には違和感があった。選挙の数日前の昼のニュース番組で、世論調査を受けてどの候補も同じような景気や福祉政策を唱えるようになった、だからこそ唯一の違いの原発ゼロが争点になるのだとお抱えのコメンテーターが強弁したのには驚いた。都民の民意を無視した無茶苦茶な論理だと私は思った。

 今日の昼の同じ番組で各候補者の得票結果をレビューして、次点の宇都宮氏と3位の細川氏の得票数を合わせても舛添氏の得票に届かない結果をどう評価するかの議論も私には変だった。あるコメンテーターは得票差は10万票余りで投票率が高まれば分からないと強弁した。仮にそうだとしても共産党と細川・小泉氏の政策が一致することは永遠に無いと私は思う。ありえない議論だ。その点、同じ原発ゼロ支持と思われるTBSは結果を冷静に評価していたようだ。

 今回投票率が低かったので共産や公明党など固定した支持票が有効だったという議論がありその通りだと思う。だが、私が注目したのは今回は無党派層も舛添氏が最高投票を得ていたことだ。投票率が高まり無党派層の票が増えても同じ延長線上で舛添氏が有利な結果に終わった可能性が極めて高いと思う。投票率が高まれば結果は違ったかもしれないという上記のコメンテーター説には賛成できない。

 同じ番組で棄権者は投票場に向かい明確に棄権すると意思表示しなければ責任を果たしていない、という普段能天気な発言をする石原氏の至極当たり前の主張が他のコメンテーターより余程まともに聞こえたのは皮肉だ。今回の都知事選は小泉氏が原発ゼロで細川氏を推すサプライズがあり、これをどう扱うかマスコミはテストされた。私の印象では都民は惑わされず冷静な判断をした一方で、朝日など一部マスコミの方が的外れの報道をしたと感じた。■

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする