「世界経済は米国次第の年」、残りの世界は良くも悪くも米国の影響を受けると今年のお正月に予測した。最大の焦点は米国の利上げ時期で、年央以降になると。一方、中国経済成長は6%台に低下するが織り込み済みであり、懸念すべきは寧ろ欧州と日本経済の行方だと見た。新興国経済は昨年までの勢いを失うが大崩はないと予測した。3か月しかたってないので占いの材料は変えなくても良いが、夫々の材料の強弱が予測の精度に影響した。そこで今回は、現時点で考え得る悪材料について議論したい。
米国経済は順調に回復しているが、その影響力低下は予想以上に政治経済の両面で微妙に表れた。ウクライナ、中東、アジア、TPP・AIIBどれをとっても米国の思い通りに動いてない。
現在の中国経済の減速は占いの範囲だったと思う。懸念事項は予想通り負債・住宅市場だが今日時点で習近平政権は何とか対応出来ているとみる。但し、環境問題など昨年までとは違う視点から上手く行ってない部分があり、弱点を補う為の外交政策の変化が年後半にかけて出て来る可能性があると予測する。
AIIBに欧州諸国を始め各国が雪崩を打って参加したのは米国にとって打撃だったが、年後半に予想される米国の利上げのインパクトは更に大きくなるだろうと予想する。既に新興国は外貨準備高の減少が始まったと報じられており、影響力が低下した米国が金融政策を武器に使う可能性ありと予測する。一方、ギリシャ・ウクライナ情勢や反EUの動きなど目を離せないが、(一人勝ちのドイツ)対(残りのEU諸国)が対決する構図を私は恐れる。それは欧州各国の現政権がそうだという訳ではなく、各国の右翼政党など批判勢力が欧州の結束を崩す懸念だ。確率は低いが可能性がゼロではない。
日本経済は多くの専門家が期待したより回復が遅れている。海外生産が進んだこととか円安・原油安の悪影響は程度の差はあれ予想されていた。見込み違いは昨年4月に導入された消費税の駆け込み消費が思っていたより大きく消費回復が進まなかったことだ。専門家の分析によれば前回の消費税増税時より駆け込み消費が大きかったそうだ。今頃何故?と言いたい。いずれにしても年初より緩やかな回復が続くものと予想される。
ということで世界のどの国も年初より強くなったと思えない。予想を越えて世界経済を牽引できる力強さに欠ける。年初の大胆占いより微妙に弱気にしたいと思うが、現時点では数字をいじくらないで様子見としたい。■
米国経済は順調に回復しているが、その影響力低下は予想以上に政治経済の両面で微妙に表れた。ウクライナ、中東、アジア、TPP・AIIBどれをとっても米国の思い通りに動いてない。
現在の中国経済の減速は占いの範囲だったと思う。懸念事項は予想通り負債・住宅市場だが今日時点で習近平政権は何とか対応出来ているとみる。但し、環境問題など昨年までとは違う視点から上手く行ってない部分があり、弱点を補う為の外交政策の変化が年後半にかけて出て来る可能性があると予測する。
AIIBに欧州諸国を始め各国が雪崩を打って参加したのは米国にとって打撃だったが、年後半に予想される米国の利上げのインパクトは更に大きくなるだろうと予想する。既に新興国は外貨準備高の減少が始まったと報じられており、影響力が低下した米国が金融政策を武器に使う可能性ありと予測する。一方、ギリシャ・ウクライナ情勢や反EUの動きなど目を離せないが、(一人勝ちのドイツ)対(残りのEU諸国)が対決する構図を私は恐れる。それは欧州各国の現政権がそうだという訳ではなく、各国の右翼政党など批判勢力が欧州の結束を崩す懸念だ。確率は低いが可能性がゼロではない。
日本経済は多くの専門家が期待したより回復が遅れている。海外生産が進んだこととか円安・原油安の悪影響は程度の差はあれ予想されていた。見込み違いは昨年4月に導入された消費税の駆け込み消費が思っていたより大きく消費回復が進まなかったことだ。専門家の分析によれば前回の消費税増税時より駆け込み消費が大きかったそうだ。今頃何故?と言いたい。いずれにしても年初より緩やかな回復が続くものと予想される。
ということで世界のどの国も年初より強くなったと思えない。予想を越えて世界経済を牽引できる力強さに欠ける。年初の大胆占いより微妙に弱気にしたいと思うが、現時点では数字をいじくらないで様子見としたい。■