かぶれの世界(新)

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ワクチン接種で明らかになったあるべき姿

2021-02-20 15:59:09 | ニュース
新型コロナウィルスのコロナ接種が開始された。医療従事者から接種を始め、4月から高齢者接種も始まる計画だが、ワクチンの供給日程は流動的で接種は綱渡り状態が続くと報じられている。実際に接種を進める自治体は政府の対応に不満を募らすと報じられた。

これまでの報道を見て、私は直接担当する厚生省と自治体の現場能力に不安を感じていた。世界中から求められるワクチン供給は制約があり、先進国が金にものいわせ力づくで確保する争奪戦に加わるべきではない。供給は不安定だという前提で接種する現場能力を高めるべきだと思っていた。

以前から厚生省・医療従事者・自治体のディジタル能力はお粗末で、今回のワクチン接種管理がきちんと実行できるか不安だった。しかし、今日の日本経済新聞を見て平井ディジタル相が的を得た指摘をしたと思った。大臣は新型コロナウイルス対策の接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の相次ぐ不具合を、開発を発注した厚生労働省の能力が低いことが一番大きな問題だと指摘したという。

一方、今回のワクチン接種管理については大手の富士通やNECではなく、医療スタートアップのミラボに発注することが昨日決まったと報じられた。アマゾン(AWS)のクラウドを使い、自治体のマイナンバーに紐づけされた予防接種システムと連携し、たった2週間で仕上げるという。これで、私が例年通り4月に四国の実家に行っても忘れられないだろうと安堵した。

もし上記の「お粗末三機関」に任せたら、間違いなく大混乱で大事になったはずだ。世界では先進国でなくとも出来ることが我が国では怪しいのが実情だ。今日も軽症者の為の病床が患者の入れ替えの非効率さの為に、昨年から病床使用率が30%を切り改善されてないと報じられた。

菅首相が就任早々にディジタル改革を謳って平井大臣を指名したのはまさに国を救う英断だったと思う。マスコミは細々と批判を続けるが、せめて事の重要さの判断基準はしっかりして欲しい。私はこれだけで菅氏を現在の我が国にとってベストの首相に選んで良かったと評価する。

揚げ足取りに終始する理念なきマスコミや野党が、将来も含めて日本が直面する大問題に的を得た政策を提案できたろうか。多分、報道すらしないだろう。ワクチンの不確かな供給と接種の現場の混乱は続くだろうが、状況に応じて柔軟かつ迅速に対応するしかない。間違いも起こる。だが、遅ればせながらその為の有用な道具立てが出来そうだ。そして他の分野にも広がると期待する。■
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