かぶれの世界(新)

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黄金の富士

2021-02-03 21:30:37 | 日記・エッセイ・コラム
昨日の夕方辺りが暗くなり始めた6時前に短い散歩に出かけ、通称「富士見の崖」(府中本町駅の東側)を通ると西側の富士山の影が見えた。しかし私が目を見張ったのは、富士山の少し北側に見たことがないくらい美しく黄金に染まった空だった。

富士山の頂上に夕日が落ちるダイヤモンド富士も良いが、黄金の夕日をバックに富士山のくっきりした影も素晴らしかった。この美しい組み合わせは初めてだ。急いでポケットからスマホを取り出して写真を撮ったが、黄金はドンドン変化して行き最初に感激した美しい風景は撮れなかった。

気が付くと通りの前方に富士山の方向に向かって手を合わせ頭を下げている初老の女性がいた。珍しい景色だった。私は笑いながら「お祈りされてるんですか」と声をかけると、彼女も少しはにかんだように「凄く奇麗で神々しかったから」と返事され去って行かれた。

と、今度は後ろから一回り年配の老人から声をかけられた。しわがれた聞き辛い声だったが、「通常なら夕焼けに映える富士山と言いたいところだけど、夕焼けの方が主役みたいだね。」と言われたように感じて全くその通りですと相槌を打った。

家に戻って今迄に撮った夕焼けの富士山と比べてみたが、それ程差がなかった。昨日は陽が落ちた周りの空の明るさが若干際立っていた程度だ。北風が強く昼間も富士山が良く見えたが、夕方の写真を拡大すると小さな雲が富士山のスロープを立ち上っていた。

今日も期待して同じ時間帯に散歩をしたが、残念ながら西空は雲に覆われ暗い散歩道を歩く羽目になった。明日の天候は春一番が吹くらしく富士山はよく見えないだろう。天気が良くなっても夕日の落ちる時間は日々変わるので、うまく時間を調整して黄金の富士に再会したい。■
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