かぶれの世界(新)

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コロナ第3波の教訓

2021-02-02 21:27:41 | 日記・エッセイ・コラム
今夜緊急事態宣言の延長が決定されたようだ。政府の決定の背景として医療提供体制が厳しい状況にあることに加え、重症者数が約1000人と高止まりしている為という。報じられた現状の感染状況を見れば私も判断は妥当であると考える。

1か月前の緊急事態宣言時には政府の判断の遅れを非難された。緊急事態宣言下で自民党衆院議員が深夜都内のキャバクラで飲食した等のスキャンダルが重なり内閣支持率低下が報じられている。だが、我が国のコロナ対応は高評価のドイツ等に比べも遥かに優れている現実は認めるべきと思う。

遡ると第1・2波のコロナ対応の過程でディジタル化の遅れが日本特有の問題として明らかになった。菅首相は就任早々ディジタル化の推進を表明した。結果が出るまでには長い時間がかかりマスコミも注目してないが、何代か後の首相時代頃に結果が出て高く評価されると予測する。

さて、主題の第3波の教訓は何だあろうか。私は第3波は医療システムの低効率を明らかにしたと考える。大雑把に言うと、日本は世界一の医者や病床を持ち、欧米先進国より断然少ない感染者数にも拘らず、医療崩壊寸前にあることが明らかになった。何故そんなことになったか。

理由は簡単で、豊富な医療資源がコロナ治療に使われてない為だ。残念ながらこの医療資源の使われ方の歪みは第1・2波での認識が不十分で、厚労省も医師会も適切な手を打たなかった。医師会長を始め医療関係者は何度も医療崩壊の警鐘を鳴らしたが、自分自身には必要な手を打たなかった。

菅首相はディジタル化については大臣を指名し素早く手を打ったが、医療システムの見直しについては一言も述べなかった。不思議なことに、殆どのマスメディアも医療資源の歪みを報じなかった。番組に出演して貰う医療関係専門家をテレビ局は批判は出来なかったということか。

連日テレビ番組に出演した医師会長が緊急事態宣言を催促したが、身内に対してはコロナ対応を改善し効率化を主張することはなかった。私には労働者の為の労働組合会長と同じで、国民ではなく病院を守る為の医師会長のように聞こえた。

いずれにしても、緊急事態宣言の延長は妥当な判断だと思う。3月初めに緊急事態宣言が解除され、3月後半からワクチンの接種が始まり、コロナ感染の抑制効果が出始める。私は4月後半に東京から田舎の実家に戻る。そんなに都合よく行くだろうか、そう願いたい。■
コメント
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