コロナ報道 ＴＢＳは大丈夫か

お昼のＴＢＳニュースバラエティ番組「ひるおび！」で司会者がマクロン仏大統領を激賞している場面を見て驚いた。フランスは世界の中でもコロナ対策を大失敗した国の一つだ。感染者数も死者数も仏が桁違いに多い。今日の日経電子版によれば感染者数は検査数の違いがあるので比較は難しいが、日本の死者数より仏が二桁も多い。

ＴＢＳは何が重要かまだ分かってないようだ。大統領の演説がタイムリーで切れが良く心を打てば国民が何人死んでも良いのか。日本も７０００万人弱の仏人口に比例して３万人近く死んでも、首相が立派な演説をすれば良いのか。こんな基本的なことを指摘しなければいけないテレビ局に、国民の財産である電波の使用権を与えるべきではないと思う。

同じ時間帯に他のテレビ局も同じようなニュースバラエティ番組でコロナ騒動を報じていた。ＴＢＳと同様に政府に批判的な報道が多いテレビ朝日だが、アナウンサーはコロナ対策で最も重要なのは死者をミニマムにするかだと明確に指摘した。その基本を明確にした上でのニュース報道で、具体的な対策を議論していた。

私と意見は異なることが多くとも、テレ朝の報道姿勢は合格だ。ＴＢＳの報道は失格だ。■

　　　　　感染者数　　　　　死者数　（日本経済新聞４/２２より）　
仏　　１１７，３２４　　２０，７９６
日本　　１１，１１８　　　　　１８６