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人物観察

2014-11-16 18:34:02 | 旅行
プロの「バサマ」ガイド
2日間の東北バス旅行では色んな人に出会った。80人が参加した格安料金の人気ツアーで、バス2台の団体旅行だった。バス運行とガイドは地元の観光会社のベテランだった。ガイドは定年間際の超ベテランと言った印象で、広範な知識と巧みな話術でバスの長旅を飽きさせないでくれた。
若い美人ガイドも好きだが、皺くちゃ婆さんと言っても可笑しくない彼女でなければ950kmのバス旅行は持たなかった。経験を積んだ真のプロだと思った。ツアーを主催した旅行会社の女性添乗員はベテランの域には達してないが一生懸命さが伝わってきて悪くなかった。
今どきのJK
冷たい雨の中、中尊寺からバスの駐車場に向かう急坂の前方に女子学生の一団がいた。お決まりのチェックの短いスカートをはいていた。「君たち、そんな短いスカートで寒くないの?」と聞くと、「寒いです。オジサン達はぬかるんだ坂をそんなに早く歩いて大丈夫なの?」と間髪をおかず返事が返って来た。歯切れのいい返事に、都会からの修学旅行生だと思った。
更に駐車場に近づいて行くと同じ学校の別の男女のグループに追いついた。突然、「ナカオカー!」という黄色い声が聞こえ、その前を行く学生服の男子生徒が振り向いた。声の主に並んで横を見ると可愛い女子高生だった。
「君等は男は呼び捨てかい?」と聞くと、「うーん、そうかな」と言う返事。更に「男子はオマエ呼ばわりするの?ナカオカ、オマエ!とか言って」と重ねて聞くと、可愛い顔で「多分、そう」という。私の娘はもう30過ぎだけど、高校の頃男言葉を使うのが流行り「オレ」とか言ってたよというと、彼女は「今でもオレっていうよ」と言う返事。20年前の女子高生と同じかも。理屈なく可愛い。
悠々自適の中国人カップル
ツアー参加者は大半が中高年だが、女性の親子連れや外国人らしき人達も参加していた。らしきというのはアジア系で顔だけでは見分けがつかなかったからだ。家内によるといいものを着ているという中国人カップルは二人ともスマートで目立っていた。
男性は63才で定年退職後に上海から来て巣鴨に住んでいると流ちょうな日本語で話した。前の週には別のツアーに参加したといい定年後の生活を楽しんでいる。バスの中ではずっとタブレットでゲームをしていた。折角の旅行なのにもったいないと思ったが口出し無用。
仙台の話好き老紳士
仙台で新幹線の時間待ちの間に居酒屋に入った。人気があるらしく満席で10-20分待ってカウンターに座った。地元の魚料理やお酒が美味しかった。暫く経って三つ揃いで決めた老紳士が隣の席に座った。私は男性には興味ないのできっかけは家内が作ったと思うが、すっかり意気投合して話が弾んだ。美味しいお酒が入ったせいかもしれない。
73才で住宅販売をやっているバリバリの現役で、東京から戻って来たところだそうだ。奥さんが亡くなったので家に帰っても食事出来ないらしい。寂しい生活だと同情した。何かの拍子で家内の肘に老紳士の手が行ったので、「他人のカミさんに手出すんじゃないよ」と冗談ぽく言って笑い合った。お互い楽しいひと時で過ごしお店を出る時、何度も握手を求められた。
番外、オバマ
多分、オバマ大統領は世界中で最も観察されている人だろう。今日の日本経済新聞によると「米大統領、対中姿勢揺らぐ」という見出しで、北京で米中関係がアジア重視戦略の「核心」と発言した一方で、G20では国際法を無視した中国の海洋進出に警告したと報じた。
場所や相手によって発言を変える場当たり的な印象を残したと酷評された。オバマには何度も失望した私だが、改めて「又か」と思った。演説はうまいが反対する相手に向き合って主張することが出来ない。自由民主主義陣営のリーダーとして情けない。旅行から帰って新聞を見て一番がっかりしたことだ。■

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