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山口県旅行記(1)萩

2024-07-26 20:04:22 | 旅行
たった1か月の帰京だが、日曜日から山口県へ旅行に行ってきた。以前から松下村塾と秋吉台に行きたいと言っていた私の声に応えて、家内が3日間のパック旅行を探して勧めてくれ息子が会社の補助金を利用して予約してくれた。事前に家内は松下村塾や秋芳洞をYouTubeで調べてくれた。これでは私が嫌というはずはなかった。

早朝に起きて府中駅から羽田空港行きリムジンバスに乗り、10時過ぎには萩・石見空港に着いた。飛行機の窓から見た風景は山ばかりで何も無かったが、いざ地元のバスが西に向かって山陰線沿いに走り始めると私の実家の周りと似た農村の風景が見えてきた。

間もなく萩市に入り海沿いの道の駅シ-マート内のレストラン「がんがん」で昼食をとった。最初に飲んだ「水」が生涯初めてというほど美味しく、その後食べた魚料理もとても美味しかった。皮肉なことにその後ホテルやレストランで食べたどの食事より美味しかった。これを機会に旅の途中の話題は食事が「がんがん」を基準に美味しいかどうかで、常に圧倒的に不味かった。

食後は世界遺産の反射炉から松下村塾と明倫学舎と歴史的建造物を見学した。目的の松下村塾は家内が見ていたYouTubeの情報がほぼカバーしていた。見学の終わり入ったレストランの主人に松下村塾生の名前が張り付けられた壁を見ながら、山口の人材が今も政治を動かしてると声をかけると、残念なことに今は林さんしかいないのだと彼は言った。

見学を終えて一旦ホテルにチェックイン後に、希望者を募って添乗員の案内で萩の城下町を散策した。旧町人地の広大な菊屋家を観覧し、その横にある高杉晋作家等の旧上級武士家地を見て回った。どれも毛利の家来の立派な家だった。前日まで萩は大雨だったが、翌日のカンカン照りの中を歩くのは大変だった。今回の旅行は3日間とも毎日10km前後を歩くタフな日程だった。

初日は萩市の海岸沿いの若干古びたホテルに泊まった。ホテルの窓から松林を透して見た海岸と張り出した半島の姿は美しかった。だが、ホテルとしての冷房や風呂等は一時代前のままで、食事は残念ながら私の口には合わなかった。家内や息子も全く同じ意見だった。

名物のフグ料理も私には手をかけ過ぎており、私が今迄に食べたことがあるさっぱりした味の刺身に比べしつこい味だった。だが、何か褒めたいと思った。なので少なくとも地元産の朝食の白いご飯はとても美味しく、萩焼特有の美しく色付けされたお茶碗は素敵だと給仕員に伝えた。予め食膳を揃えただけの夕食と、好きな物を選ぶバイキング方式の朝食の差が現れたのかもしれない。■

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