昨日の南北朝鮮首脳会談のニュースは世界中にビッグニュースとして流れ、概ね好意的に受け止められているようだ。だが、朝鮮半島の完全な非核化を目指すと明記したものの具体的な内容には一歩も踏み込んでいないと指摘する辛口の見方も多かった。そこで思い切り天邪鬼になって批評する。
韓国の文在寅大統領の表向きの目的は現在も戦争状態にある休戦協定を結び南北朝鮮和平であり、米朝会談の露払いの役をしっかり果たすことだった。言い換えると韓国国民の支持を得てトランプ大統領のご機嫌を取る両取り作戦である。具体的成果は殆ど無かったがその目的は達せられた。
一方、金正恩委員長については残虐な独裁者のイメージがあり、会談の前に6人の市民を銃殺したというニュースが流れた。この会談で良いイメージを打ち出して成功しても、今迄やってきた事実を考えると私は全く信じられない。彼の目的は唯一つ独裁者としての生き残りしか無い。
トランプ大統領の方針は再選が最終目標で、政策は理念よりビジネス取引扱い、従ってスタッフの忠誠心が最重要視されると言われる。言い換えれば自分ファーストだ。その点でいえば金正恩は体制維持というより、もっと露骨に自分が思う通りに国を支配し続けることだから、どっちもどっちだ。
つまり南北会談は性格的によく似た者どうしの駆け引きの前哨戦だったと言える。ところが、高邁な理想などカケラも感じない二人が主役を張ると、どうしたことか事態は好転する兆しが出て来たとの見方が出て来たのだから世の中分からない。世界は軽蔑しながら期待を込めて見ている。理想主義者より強欲で我儘な凡人の方が上手くやった例は歴史上いくらでもある。
多くの韓国民は手放しで歓迎し喜びに溢れているようだ。近年でも国境の島に砲弾が撃ち込まれ、日本の拉致被害者とは桁違いの数の韓国民が北に誘拐されたのを忘れたようだ。それほど朝鮮民族が分断された痛みを感じていたのだろう。だが、嫌味な私には大丈夫なのかと心配する。
次の焦点は北朝鮮が非核化する具体的な計画だ。それをどう評価して誰がどういうご褒美を北朝鮮に与えるかだ。韓国と中国が前のめりでご褒美を与えてしまうと非核化が空文化する恐れがある。その時もトランプ大統領の出方が事態を左右するだろう。
日本の存在感が薄くなるのはやむを得ない。体を張って世界に関わらない国は、事態が収まって関係国の取り分が決まった後にやっと出番が来るのだ。その間は野党やメディアは森友・加計とかセクハラ事件で盛り上げて、世界で何事も起こってないふりをしてればいい。現実にそれしかない。■
韓国の文在寅大統領の表向きの目的は現在も戦争状態にある休戦協定を結び南北朝鮮和平であり、米朝会談の露払いの役をしっかり果たすことだった。言い換えると韓国国民の支持を得てトランプ大統領のご機嫌を取る両取り作戦である。具体的成果は殆ど無かったがその目的は達せられた。
一方、金正恩委員長については残虐な独裁者のイメージがあり、会談の前に6人の市民を銃殺したというニュースが流れた。この会談で良いイメージを打ち出して成功しても、今迄やってきた事実を考えると私は全く信じられない。彼の目的は唯一つ独裁者としての生き残りしか無い。
トランプ大統領の方針は再選が最終目標で、政策は理念よりビジネス取引扱い、従ってスタッフの忠誠心が最重要視されると言われる。言い換えれば自分ファーストだ。その点でいえば金正恩は体制維持というより、もっと露骨に自分が思う通りに国を支配し続けることだから、どっちもどっちだ。
つまり南北会談は性格的によく似た者どうしの駆け引きの前哨戦だったと言える。ところが、高邁な理想などカケラも感じない二人が主役を張ると、どうしたことか事態は好転する兆しが出て来たとの見方が出て来たのだから世の中分からない。世界は軽蔑しながら期待を込めて見ている。理想主義者より強欲で我儘な凡人の方が上手くやった例は歴史上いくらでもある。
多くの韓国民は手放しで歓迎し喜びに溢れているようだ。近年でも国境の島に砲弾が撃ち込まれ、日本の拉致被害者とは桁違いの数の韓国民が北に誘拐されたのを忘れたようだ。それほど朝鮮民族が分断された痛みを感じていたのだろう。だが、嫌味な私には大丈夫なのかと心配する。
次の焦点は北朝鮮が非核化する具体的な計画だ。それをどう評価して誰がどういうご褒美を北朝鮮に与えるかだ。韓国と中国が前のめりでご褒美を与えてしまうと非核化が空文化する恐れがある。その時もトランプ大統領の出方が事態を左右するだろう。
日本の存在感が薄くなるのはやむを得ない。体を張って世界に関わらない国は、事態が収まって関係国の取り分が決まった後にやっと出番が来るのだ。その間は野党やメディアは森友・加計とかセクハラ事件で盛り上げて、世界で何事も起こってないふりをしてればいい。現実にそれしかない。■
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