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筋が悪い「ガソリン値下げ国会」

2008-01-17 22:36:17 | 国際・政治

延長国会が終ったと思ったら明日から通常国会が始まる。民主党は「ガソリン値下げ国会」と位置づけ、ガソリン税の租税特別措置(暫定税率)の廃止を求め福田政権と全面対決するという。民主党幹部が25円のガソリン値下げの旗を掲げて気勢を挙げている絵が全国に流れた。

しかし、報道を見て私には違和感があった。何だかひどく軽い気がする。おいおい、それが民主党最重要なアジェンダかよ、という気持ちだ。ガソリン料金を25円下げると主張すると国民は大喜びして支持が集まり、政府を追及し衆院解散に持ち込もうという魂胆が見え見えだ。

国民を甘く見ないで欲しい、目先のことしか考えないといっても、日本人はそれほど馬鹿じゃない、と私は信じる。日本のガソリン価格は現行の暫定税率を含めても先進国の中では米国についで安いと聞いている。

短期的には家計や経済へのインパクトはあるものの、環境やエネルギー政策を考えれば、長期的にガソリンはむしろ値上げ対象と考えるべきだ。自動車が利用される過程で発生する温暖化などの間接的な問題まで含めると、ガソリン利用者はもっと責任を取るべきと私は思う。

民主党の主張の心は「道路特定財源をはじめとする公共事業のあり方を根本に戻って見直す」ということだから、その狙いとするところはそれ程的外れではない。しかし、「ガソリン値下げ国会」連呼ではいかにも軽薄で人を馬鹿にした政局狙いのやり方だ。

今のところ報道は年金問題に比べ比較的冷静で両論併記的なスタンスにあるように思う。直近の世論調査では次期政権は依然として民主党に期待する声が大きいようだが、これでは予算成立後解散、総選挙という私の予測は外れそうだ。■

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