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天橋立旅行記(6)経ヶ岬から琴引浜へ

2021-12-09 17:35:33 | 旅行記
天橋立観光が終わると、最後は聞いたこともない日本海から吹き付ける強風だけが印象に残る地を巡った。そこはすれ違ったのは路線バスばかり、観光バスはついぞ見かけなかった。パック旅行のおまけみたいな所で、しかも強風でカタログの観光は出来ずじまいで終わった。

丹後半島の突端にある経ヶ岬はバスの駐車場からトイレに行っただけ、強風で灯台のある小山に登り雄大なはずの日本海は見えなかった。国内に5つしかない第1等レンズを使用した灯台だそうだ。柱状節理上の断崖にある灯台で、風速13mのなか急坂を登るのは危険と判断された。

家内も私も柱状節理が波で浸食された岸壁とはどんなものか見たかったので残念だった。崖がお経の様に見えるのが名前の謂れだそうだ。風速13mと聞くと大したことないと思ったが、トイレとバスの間を歩くだけでもふらついた。急坂を登るのは危険と判断されたのはやむを得なかった。

そこから先殆どは日本海沿いの絶壁から山側に少し離れた道を西に向かった。たまに見えて来る海岸な凄い白波だったが、突然バスは海岸に向かい砂が鳴くという琴引浜に着いた。夏は海水浴場になるという。ここも強風の為砂浜に下りることが出来ず、老ボランティアが小屋の中で砂の入った箱で鳴く砂を解説し経験させてくれた。砂に手を入れて押し引きするとキュッと音がした。

鳴き砂は石英だと聞き貝殻が砂になったのかと思ったが、地球誕生にまで遡って高温マグマが結晶化した石英で、綺麗な乾燥した砂浜でしか鳴かないのだそうだ。ボランティアによれば鳴き砂は日本に沢山あったが、今では約30か所程度あるそうだ。彼らが鳴き砂を守っているということだ。

これでパック旅行は終わり、最後に本当のおまけで途中小浜市の箸造り会社に立ち寄りデモを見学しお土産に手作りの箸を貰った。意外とこれが思い出になったりする。7時過ぎのこだまに乗車し品川で下車、自宅に戻ると深夜12時前だった。風呂に入りお酒を頂き寝たのは2時前だった。

今回は必ずしも有名ではない観光地を巡る、地味な土地巡りで時間的に余裕の無い安価なパック旅行だった。このパック旅行は申し込みが少なく、我々がが参加した日以外は中止になったという。だが、私達にとっては未踏の地を経験し十分楽しんだ、今までと同様に。■

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