かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

天橋立旅行記(3)三方五湖

2021-12-06 20:58:31 | 旅行記
舞鶴若狭自動車道は海岸沿いを走っている印象はなかった。というのも若狭湾の海岸線は殆ど岸壁で高速道路は山間に作られていた。海岸に美浜湾や小浜湾等の入り江が形成され、近くを通り過ぎる時に海が見えるだけだ。「ブラタモリ」によるとユーラシア大陸から分離した堅い岸壁は、フォッサマグナの境界にある糸魚川から続いているという。オホーツク海沿いの知床半島みたいだ。

バスはお昼時頃に若狭三方ICを降り、レインボーラインを登り10分程度でケーブルカー乗り場に到着、リフトで標高差60mを上ると頂上公園に着いた。頂上から見た日本海に続く三方五湖は本当に素晴らしかった。五つの湖は海水から汽水まで全て異なる水質で色も違う、という。公園にいる間は運よく天候が回復し、湖と共に日本海沿いの海外線も美しく映えた。

公園には幾つか洒落たレストランがあった。私達には観光客はまばらで運が良かった。絶壁寄りのテーブルを選び食事した。絶景を見ながら食べた「意外にまずい昼食」も問題なかった。お店の女性に聞くと一時より観光客は戻って来たそうだ。もし三方五湖が東京の近くにあれば先日行った高尾山の混雑どころではない、良くも悪くも凄い数の観光客で溢れているだろう。

驚いたのは、ラムサール条約登録湿地の五湖を見る頂上公園に福井出身の五木ひろしの記念碑が建っていたことだ。記念碑にはヒットした「ふるさと」の歌詞が刻まれていた。私も家内も特別彼のファンではないが、「ふるさと」だけは良い歌だと意見が一致した。観光地に行くとご当地ソングがしつこく流れてうんざりすることがあるが、この歌はそんな嫌な感じがしなかった。

パンフレットの説明によると、三方五湖は若狭町という小さな町にあるが、レインボーラインを走っている途中で観光を盛り上げようとする仕掛けを感じなかった。私の実家の隣町の内子町では数少ない歴史的材料を利用して観光を盛り上げる工夫を感じた。三方五湖はそんなもんじゃない、工夫すれば観光客を惹き付ける素晴らしい景観がある。又来たいと思わせる仕掛けを期待する。■

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 天橋立旅行記(2)戦国歴史... | トップ | 天橋立旅行記(4)伊根の舟屋 »

コメントを投稿

旅行記」カテゴリの最新記事