かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

真夏の朝の濃霧の大洲盆地

2020-08-05 11:31:46 | 日記・エッセイ・コラム
7時前に朝食を食べ始めて家の周りが霧に覆われているのを思い出した。異常気候なのに反応が遅い。今日も猛暑になる予報が出ていたのに、目の前の山が真っ白で何も見えない。果物とシリアルを食べて朝食を中断、麻のショーパンとTシャツでスマホを持って家を飛び出した。

いつもの散歩コースの堤防沿いの遊歩道に出ると、北側の裏山を除いて三方の山々が霧に覆われていた。特に東側にある内子町方面は白く塗りつぶされた感じだった。南側に新谷地区のシンボルである神南山は時折頂上が見え、数分で中腹に雲がたなびき、また数分内に全山が霧に覆われた。

霧は東から西に流れて南北の山々は一部が見えた。西側にある大洲旧市街の方向は盛り上がるように暗い霧に覆われていた。霧がどう動くか見てみようと何時もの散歩コースを歩くことにした。矢落川を下流(西)に歩き、肱川との合流点の手前で橋を渡り上流(東)に折り返した。

途中でトイプードルを散歩中の奥さんに出会った。聞くと、いつもではないが真夏に霧が出ることもたまにあるという。だが私が住んだ子供の頃も、母の介護から実家の管理までやるようになったこの20年間のどちらでも経験したことがなかった。私は頭を捻った。

2km下り折り返しの橋を渡った頃には北側と肱川の下流方向の霧は少し晴れたが、残り三方の山々は依然として霧に覆われていた。冬になると朝方大洲盆地に溜まった霧が肱川の下流に流れ、瀬戸内海に噴出される。河口の長浜ではこの霧の強風を「肱川嵐」と呼び全国でも知られている。

だが、今は真夏だ。上流の3つ目の橋に辿り着いたところで、車を止めて犬を抱いて立っている婦人を見かけた。彼女は30年ここに住んでいるがこんな霧は初めての経験だという。何の結論も得られず諦めて家に戻る途中、この質問に答えてくれる最適の人物を見かけた。

彼はサラリーマンを定年退職後に実家の農業を引き継いでいる私と同年代の男だ。8時前なのに汗まみれで畑の手入れをしていた。彼によると真夏の霧は3年前頃から目立ってきた。そのせいでトマトなど農作物に虫が付くようになり、農薬を散布せざるを得なくなったという。

彼は地球温暖化による海温上昇のせいだと決めつけた。趣味のフィッシングをやりに早朝4時頃に佐多岬の三崎町に行くと、その辺の海も霧に覆われているようになったという。想像するに霧は海で発生し東に向かい山を越えてきているかも知れない。

それを聞いて私も近場の海までそうなっているということはこの地の濃霧と関連しているようだと思った。地球温暖化がこんなところにも影響が出て来た。怖いのは知らず知らずに日常化してきたということだ。だが、こちらでは東側の内子町方面(つまり山川)から流れてきている。

霧は一体どっちから来てるのか。この疑問は残された。昨夕同じコースを散歩した時は西側の山々が霞んで見え、途中じわっと汗がにじみ出た。かなりの湿気を感じた。これが兆候だったようだ。その時は元地区長は中国からのPM2.5のせいだと言ったが… 

今11時過ぎ、窓を開けた網戸の書斎は26.7度、83%だ。6時前の起床時は網戸で25.7度、76%だったのだが。なんか異常で簡単に理解できない真夏の盆地の怪しい気候だ。■

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コロナばかりに気を取られる... | トップ | 視聴者無視のNHK改革案 »

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事