何度も見て筋が分かっているのに再放送されると思わず見てしまう。私も多くの熱心な寅さんファンの一人だ。先週NHKで放送された「男はつらいよ~私の寅さん」も見てしまった。その時の解説によると寅さんが惚れるマドンナには「憧れのインテリ」と「日々の生活を健気に生きる」女性の二つのパターンがあるそうである。どちらも堅気の女性である。
寅さんはインテリ女性が大好きである。インテリ女性に対して寅さんは筋書き通りというか役柄通りというか、馬鹿だけど憎めない、最後に住む世界が違うことを思い知らされるちょっと淋しいピエロになる。インテリではないけど一生懸命生きている可憐な女性にも簡単に惚れるが、同じ世界に住むいい男が来てかっさらっていく。寅さんシリーズで繰り返されたお決まりのパターンだ。それはそれで見て楽しめる。
私はその中で浅丘ルリ子の演じる売れない三流歌手「リリー」を相手にしているときの寅さんが特に好きだ。解説を見て何故私がリリーといる時の寅さんが好きなのか判ったような気がする。リリーといる時の寅さんは別の人格になる。まるでシリアスな映画で演じているような存在感のある横顔が出て来るのである。リリーはどちらのタイプのマドンナにも当てはまらない。
二人は同じ「堅気じゃない世界」に住む分かり合った者同志の会話を交わす。すると寅さんが酸いも甘いも心得た頼りになる訳知りの大人になり、ハンフリー・ボガードとローレン・バコールの渋い会話になる時がある。その時二人の間にはこの先どうなるかわからないという緊張感が出てくる。映画が全く違ったテーストになる。自分とは全く違う架空の世界への私の憧れかもしれない。■
寅さんはインテリ女性が大好きである。インテリ女性に対して寅さんは筋書き通りというか役柄通りというか、馬鹿だけど憎めない、最後に住む世界が違うことを思い知らされるちょっと淋しいピエロになる。インテリではないけど一生懸命生きている可憐な女性にも簡単に惚れるが、同じ世界に住むいい男が来てかっさらっていく。寅さんシリーズで繰り返されたお決まりのパターンだ。それはそれで見て楽しめる。
私はその中で浅丘ルリ子の演じる売れない三流歌手「リリー」を相手にしているときの寅さんが特に好きだ。解説を見て何故私がリリーといる時の寅さんが好きなのか判ったような気がする。リリーといる時の寅さんは別の人格になる。まるでシリアスな映画で演じているような存在感のある横顔が出て来るのである。リリーはどちらのタイプのマドンナにも当てはまらない。
二人は同じ「堅気じゃない世界」に住む分かり合った者同志の会話を交わす。すると寅さんが酸いも甘いも心得た頼りになる訳知りの大人になり、ハンフリー・ボガードとローレン・バコールの渋い会話になる時がある。その時二人の間にはこの先どうなるかわからないという緊張感が出てくる。映画が全く違ったテーストになる。自分とは全く違う架空の世界への私の憧れかもしれない。■
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます