封切後たった39日で話題の3D映画「アバター」が全世界映画興行収入記録を更新したとのニュースを見て、珍しく家族全員の意見が一致して昨日近所にあるシネコンに見に行った。
朝8時半頃に散歩を兼ねてシネコンに行くと、9時開場前にエスカレータの前に一人並んでいるらしき女性がいて、聞くとこれから待つのだという。9時半頃にもう一度行ってチケットを買ったが、その時はもう中央の見やすそうな席は売り切れていた。
一旦出直して上演開始の11時過ぎ頃家族揃って出かけるとロビーは人ごみで一杯、早めのチケット購入は正解だった。女性割引の日だそうで、中年女性の姿がやけに目立った。
「吹替え版アバター」が上映される観客数50-60人程度で小さめのスクリーンの場内に入った。3D用メガネを付けてみると、近眼のメガネの上からだと収まりが悪かった。透過率がかなり低くスクリーンが暗くみえたが、メガネの上から押し付けると少しは明るくなった気がした。
映画はストーリよりも3次元映像そのものに現実感があってインパクトがあった。ネットの書込みの中に映画の世界に「入り込む」感覚を感じるとの投稿があったが、私も同じような感覚を経験した。特に高所恐怖症の私は、絶壁や木の枝から下を覗き込むシーンで、何度か自分の体が硬くなるのが分かった。平衡感覚が微妙に狂ったのか、途中でトイレに立ったとき足元がふらついた。
筋立ては娯楽作品らしく適度に複雑でなく、比喩的に言うと宮崎駿の「もののけ姫」の環境保護を思わせるテーマと、アンチテーゼとしてベトナム戦争時米軍の最新鋭兵器でベトナム兵が潜む森を焼き尽くすような展開で、自然と一体となった原住民が打ち勝って終るみたいなストーリだった。
ベトナム戦争を持ち出すのはチョット古臭いかもしれない。息子によるとアメリカン・インディアンを原住民のナビ族に喩える見方もあるそうだ。いずれにしても通常の映画よりやや長めの2時間50分が気にならず楽しめた。その理由の大半は映像自体の魅力ではないだろうか。
ところで商業用3D映画は初めてということではない、10‐20年前に2度見たことがある。一度目はディズニーランドでマイケルジャクソンのショー、二度目は新宿南口の高島屋にあったアイマックス・シアター(ネットでは見つからなかった)。娯楽作品としては格の違う出来栄えで比較にならないが。今回も出来ればアイマックスで見たかった。
その時の記憶では、通常映画用のフラットなスクリーンより、楕円形で取り囲むようなスクリーンの方が3D映画の遠近感をよりインパクトをもって表現できるように感じる。今後3D映画が増えるに従い、シネコンでも取り入れていくのではないだろうか。
もう一つ3Dメガネは透過率が低く、長時間かけるのはわずらわしい。メガネを使わない3D映画が出来ないものだろうか。昔勤めた会社の研究所でホログラムによる3次元映像や、スクリーンを振動させ3次元映像を映す方式のデモを見たことがある。何れもメガネは不要だがスクリーンの大きさが課題だった気億がある。最後に私の理想は下から覗くとパンティの色が分かる3D映像だ。■
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