今日は、送り彼岸。ふと思い出して、知人が眠っているお寺に、線香を手向けに行った。えっ、咲いていると、カシャッとした。周りの木々は、まだ、枯れ木のようだ。よくみると、芽吹いている。暑さ寒さも彼岸までというが、今日は、冷たい北風が吹いている。寒さにめげずに、咲く花もある。季節を忘れずに、「年々歳々、花相似たり」だなぁ。表題は、ちよっと気取ってみた。
避難をして、五日目、三月19日。原発の事故も、冷却する水も入っているようで、テレビの画面では、新たな問題もないようだった。いわきに戻るための、車の燃料も補給できないなぁと、思案投げ首をしていた。避難が長くなれば、生活物資もなにかと、必要になる。自転車を借りて、スーパーに行くと、出かけたら、すぐ近くの、ガソリンスタンドが、あいていた。急ぎ引き返して、車の列に並び、軽油を、約20リッター、給油できた。給油の場所を、聞きにいった市役所の担当者のヒントが、理解できた。とりあえずは、我が家に戻れると、安堵をした。画像は、当時、給油所を探していた時のもの。後々になって、本で読んだことなのだが、原発事故が発生したすぐ後に、原子炉の冷却のために、消防車の派遣を自衛隊に要請をしたという。発電所に備えてあった消防車は、津波にやられてしまったという。自衛隊の消防車は、道路の破損もあって、迂回を四回、五回と繰り返して、やっと、朝方に、原発の門の前にたどり着いたという。そのころ、総理大臣の視察と重なって、数時間、足止めされたとか。一刻を争う時なのになぁと、読んだ。