続いて大野八一雄七段に教えていただく。時計を見ると午後5時を過ぎており、閉講の時間なのだが、大野七段はズルズルと将棋を続けてくれる。まことにありがたい。
角落ちで、相居飛車戦となった。私が▲3五歩と突っ張ると、大野七段は△4四銀。こう来られると思った。
私が▲3八飛と寄ると、大野七段は右金を繰り出してくる。私は▲2六角~▲3七桂だが、この瞬間左辺が手薄になり、すかさず8筋を攻められて悪くなった。ただそこは角落ちのハンデがあり、意外と下手も堪えていたようだ。
実際本譜は下手が盛り返したのだが、終盤大野七段に巧妙に迫られ、負け。痛い敗戦となった。
感想戦では、上手が△4六銀としたときに下手が成りを受けなかったため、△5七銀成~△5六成銀(と銀を取る)とした手が大きく、上手の勝ちになった。よって△4六銀にはじっと▲5八金と上がるべきだったらしい。
植山悦行七段との平手戦では上手の攻めをひたすら受けまくっていたのに、どうして大野七段との将棋はつんのめってしまうのだろう。何というか、心の余裕がないのである。まあ、まだまだ私の修行が足りないということだ。
まだ時間があるので、Shi氏とリーグ戦を指す。私は月1回程度しか教室に行かないので、指せるときに指しておくのがいい。
さてShi氏は昨年暮れから大野教室に通いだしたが、寡黙な将棋バカという感じ。最もヤバいタイプである(もちろんホメている)。
Shi氏の先手で、相掛かり模様に進んだ。▲2四同飛に私は△2三歩。▲3四飛なら△8八角成~△2五角のつもりだったが、Shi氏は大人しく▲2八飛だったので、私のほうが△7六飛と横歩を取る形になった。
以下は神経戦が続く。飛車角総交換になり、私は△7七歩成。形はヘンだが▲7七同金と取られたら、次にどう指すか迷うところだった。
本譜は▲7七同銀だったので、私は△8九飛。▲7九歩に△8五飛成とした。ここは香を取るより、▲8二角や飛を防ぐ、△8五飛成のほうが優ると判断したのだ。
顔を上げると、Hon氏に指導対局をしていた植山七段が投げたようだ。感想戦がなかったようで、植山七段が盤面をぐしゃぐしゃにしている。植山七段は時々これをやり、下手からしたら何かアドヴァイスをいただきたいところだが、それは逆に言えば、下手が完勝だったことを意味する。この場合、下手は素直に自慢していいのだ。
数手後、Shi氏は▲7四歩。味のいい垂らしで、しびれた。△7二歩は利かされで打てないし、どうするかと苦しんでいると、7九に相手の歩が見えた。…二歩じゃあないか!! すかさず私が指摘し、幕となった。
二歩で将棋を終わらせるのは味が悪いが、この将棋は手将棋の神経戦で、これ以上指していると髪の毛が抜けそうである。ちょっともう、指す気が起きなかった。
きょうの成績は8勝2敗。植山七段からの勝利は5勝分で計算させていただいた。
雑談で、女流王座戦の話が出る。私は和田あき女流3級も応援していたが、周りはそう見ていなかったようだ。このあたりが、私にもうひとつ信用がないところだ。
さて、夕食である。きょうの参加は大野七段、Fuj氏、Shi氏、私の4人。植山七段は所用があり、帰られた。この4人は初めての組み合わせである。みなで「てんや」に行った。
最近ダイエットをしているという大野七段、天丼とミニそばのセットを頼んだが、これはふつうの食事である。ダイエットをするなら、そばだけにしておく手はあった。
私は天丼とそばのセット。私もダイエットをしなければならないが、いまは頭髪のハゲ具合に気を取られていて、それどころではない。食事は美味しく摂った。
食後は、近くの喫茶店で早めに切り上げようとするFuj氏を説得し、「ガスト」へ。
ここでは女流王座戦の話など、いろいろ盛り上がった。だが10時半前後に大野七段が詰将棋を提出し、それをみなで考え始めたのがマズかった。これが意外と骨のある問題で、なかなか解けない。さっきまでうるさかったのが、急に静かになってしまったのだ。周りにいた客は、このテーブルに一体何があったと思っただろう。
こんな状態が30分以上も続き、これじゃあ日付が変わってしまうと、私が中断を促した。
散会は11時半過ぎ。結局Fuj氏は最後まで付き合ったのだった。
角落ちで、相居飛車戦となった。私が▲3五歩と突っ張ると、大野七段は△4四銀。こう来られると思った。
私が▲3八飛と寄ると、大野七段は右金を繰り出してくる。私は▲2六角~▲3七桂だが、この瞬間左辺が手薄になり、すかさず8筋を攻められて悪くなった。ただそこは角落ちのハンデがあり、意外と下手も堪えていたようだ。
実際本譜は下手が盛り返したのだが、終盤大野七段に巧妙に迫られ、負け。痛い敗戦となった。
感想戦では、上手が△4六銀としたときに下手が成りを受けなかったため、△5七銀成~△5六成銀(と銀を取る)とした手が大きく、上手の勝ちになった。よって△4六銀にはじっと▲5八金と上がるべきだったらしい。
植山悦行七段との平手戦では上手の攻めをひたすら受けまくっていたのに、どうして大野七段との将棋はつんのめってしまうのだろう。何というか、心の余裕がないのである。まあ、まだまだ私の修行が足りないということだ。
まだ時間があるので、Shi氏とリーグ戦を指す。私は月1回程度しか教室に行かないので、指せるときに指しておくのがいい。
さてShi氏は昨年暮れから大野教室に通いだしたが、寡黙な将棋バカという感じ。最もヤバいタイプである(もちろんホメている)。
Shi氏の先手で、相掛かり模様に進んだ。▲2四同飛に私は△2三歩。▲3四飛なら△8八角成~△2五角のつもりだったが、Shi氏は大人しく▲2八飛だったので、私のほうが△7六飛と横歩を取る形になった。
以下は神経戦が続く。飛車角総交換になり、私は△7七歩成。形はヘンだが▲7七同金と取られたら、次にどう指すか迷うところだった。
本譜は▲7七同銀だったので、私は△8九飛。▲7九歩に△8五飛成とした。ここは香を取るより、▲8二角や飛を防ぐ、△8五飛成のほうが優ると判断したのだ。
顔を上げると、Hon氏に指導対局をしていた植山七段が投げたようだ。感想戦がなかったようで、植山七段が盤面をぐしゃぐしゃにしている。植山七段は時々これをやり、下手からしたら何かアドヴァイスをいただきたいところだが、それは逆に言えば、下手が完勝だったことを意味する。この場合、下手は素直に自慢していいのだ。
数手後、Shi氏は▲7四歩。味のいい垂らしで、しびれた。△7二歩は利かされで打てないし、どうするかと苦しんでいると、7九に相手の歩が見えた。…二歩じゃあないか!! すかさず私が指摘し、幕となった。
二歩で将棋を終わらせるのは味が悪いが、この将棋は手将棋の神経戦で、これ以上指していると髪の毛が抜けそうである。ちょっともう、指す気が起きなかった。
きょうの成績は8勝2敗。植山七段からの勝利は5勝分で計算させていただいた。
雑談で、女流王座戦の話が出る。私は和田あき女流3級も応援していたが、周りはそう見ていなかったようだ。このあたりが、私にもうひとつ信用がないところだ。
さて、夕食である。きょうの参加は大野七段、Fuj氏、Shi氏、私の4人。植山七段は所用があり、帰られた。この4人は初めての組み合わせである。みなで「てんや」に行った。
最近ダイエットをしているという大野七段、天丼とミニそばのセットを頼んだが、これはふつうの食事である。ダイエットをするなら、そばだけにしておく手はあった。
私は天丼とそばのセット。私もダイエットをしなければならないが、いまは頭髪のハゲ具合に気を取られていて、それどころではない。食事は美味しく摂った。
食後は、近くの喫茶店で早めに切り上げようとするFuj氏を説得し、「ガスト」へ。
ここでは女流王座戦の話など、いろいろ盛り上がった。だが10時半前後に大野七段が詰将棋を提出し、それをみなで考え始めたのがマズかった。これが意外と骨のある問題で、なかなか解けない。さっきまでうるさかったのが、急に静かになってしまったのだ。周りにいた客は、このテーブルに一体何があったと思っただろう。
こんな状態が30分以上も続き、これじゃあ日付が変わってしまうと、私が中断を促した。
散会は11時半過ぎ。結局Fuj氏は最後まで付き合ったのだった。