2024年も、「あんでるせん」に行く季節がやってきた。今回は土日に行けそうもないので、記念日の12月18日(水)を第一候補とした。あんでるせんの予約開始日は2ヶ月前の1日からなので、10月1日となる。
当日は当然繋がらなかったが、幸運にも3日に繋がった。これはかなり異例である。
例の女性に、12月18日をお願いすると、取ることができた。平日でも断られる場合があるので、これは運がよかったというべきだろう。
現在の私は、土日はアレだが、平日は簡単に休める環境にある。せっかくの九州行きなので3日間は欲しい。あんでるせんを中日にした2023年は前後の行程に苦心したので、12月18日を初日にあて、20日(金)まで滞在することにした。
残るは飛行機である。現在私はANAのマイレージにいくらかマイルが残っているが、往復分は取れない。むろん片道でも行けることは知っていたが、半分のマイルにいくらか足すものと思っていた。
ところが2023年、往復の真半分のマイル数で行けることが分かり、私は7000マイル(閑散期換算)を使い、長崎までの片道券をゲットした。まったく……と思う。いままで3年の有効期間が切れそうになると、ANAコインに替えていたが、こんな面倒をせずとも、とっとと片道乗車券に換えてしまえばよかったのだ。先日の国民健康保険ではないが、無知は損をするのである。
残る問題は復路をどこにするかだが、これが難しい。例年なら福岡空港だが、博多駅や天神のクリスマスマーケットを見るのは、さすがに飽きた。
また、南九州は2023年に回ったので、鹿児島空港や宮崎空港も躊躇する。
そうこうするうち時が経ち、安い空路も数が少なくなってきた。
そういえば門司港駅は改修工事が終了し、もう公開されている。あれを鑑賞しようと思った。そこで11月28日、北九州空港発のスターフライヤーを予約し、完了(16,970円)。これで、26年連続26回目のあんでるせん訪問が決まった。
時が経ち12月18日である。午前6時過ぎに起き、身支度を整える。家を出て、最寄り駅を06時50分に出発し、浜松町には07時08分に着いた。そのままモノレールに乗り換え、07時37分、羽田空港第2ターミナルビルに着いた。
あんでるせんに臨むには、紙幣と硬貨の全種類の携帯が望ましい。が、今年はお札が新旧入り乱れている。旧五千円札がなかったので、チャージ所で壱万円札を使ったが、おつりの中に旧五千円札はなかった。まあ、これはこれで仕方ない。
ANAの手荷物検査場はまた進化していて、以前にトレーが大型になったが、現在はそのトレーを滑らせなくてもよくなった。
私はゲートをくぐり何事もなかったが、リュックサックが向こうのレーンを通ってくる。係氏が、リュックの中に、長い刃物状のものがあるという。
私にはまったく心当たりがないが、小ポケットから安全カミソリを出したら、違うという。そこでなおも調べると、リュックの底から、脂紙に包まれた、カッターの替え刃が出てきた。
「これを持っては入れませんよ。出発時間はいつです?」
保安検査員は、面倒くさそうな口調で聞いてくる。
「あ、じゃあいいです。置いていきます」
この替え刃は、2017年に工場を閉めたとき、何かの拍子で、リュックサックに入れたものであろう。それが長い年月を通じて、底に沈んだというわけだ。
ただ私はモノに執着があるほうで、たとえ替え刃でも、自分の意思では捨てられない。だけど今回突然の「別れ」になってしまったわけで、私のテンションはだだ下がりになった。
ANA661便に乗った。機内の機内オーディオは充実していたが、藤井隆とかが案内をしている音楽番組はなくなっていた。あれや落語があるのが機内らしかったので、味気なくなった感は否めない。
長崎空港10時20分着。あんでるせんへは13時に入ればいいので、楽勝である。外は曇天だったが、きょう午後から室内なので、天気はほとんど関係ない。
空港からは連絡バスが出ているが、券売機の料金表を見ると、川棚バスセンター行きは、1,300円となっていた。2023年は鹿児島空港から入ったからアレだが、以前は長崎空港―川棚が960円だった記憶がある。それがかなり前のことだったとしても、ずいぶんな値上げではないか。
なおも料金表を眺めていると、「新大村駅前」という停留所が目に入った。まったく記憶にないが、そこまでで310円。大村線の新大村から川棚まで、480円であった。これならバスで直行するより、510円も安くなる。むろん、時間は多少ロスするが、あんでるせんには十分間に合う。
連絡バスが来て乗車。新大村駅が近づくにつれ、景色が変わってきた。北九州新幹線の高架が現れ、10時55分、新装、の新大村駅前に止まった。なるほど、ここは大村線の小駅だったと思われる。そこが新幹線の接続駅になり、一躍脚光を浴びたというわけだ。
駅の観光案内所に行き、まずは郵便局のありかを聞く。今回の旅行は平日なので、旅行貯金ができるというわけだ。
ところが担当者曰く、郵便局はなし。これといった観光地もないとのことで、私は近辺で時間をつぶすしかなくなった。
近くのニトリに入ったが、なにも買えない。大型スーパー「youmeマート」があったので、入る。手ぶらで出られないので、「ジャンボヤキリンゴ」というカステラ状の菓子パンを買った。
まだ時間があるので、このあとの切符を買おうと思う。新幹線があるから、みどりの窓口もある。川棚からの行程が決まらなかったが、九大本線に乗りたかったので、佐世保線・長崎本線経由、久大本線・日豊本線経由の門司港行きを買った。これで7,370円。旅名人の九州満喫きっぷは11,000円、青春18きっぷ3日間用は10,000円なので、それらよりは安い。
11時54分の快速シーサイドライナーに乗った。車両は2021年から運用されているYC1形だが、これは座席がロングシートなので、景色が見えづらく、面白くない。JR九州は車両に工夫を凝らしているが、このYC1は失敗だったと思う。
列車は12時20分、川棚駅に到着した。
(つづく)
当日は当然繋がらなかったが、幸運にも3日に繋がった。これはかなり異例である。
例の女性に、12月18日をお願いすると、取ることができた。平日でも断られる場合があるので、これは運がよかったというべきだろう。
現在の私は、土日はアレだが、平日は簡単に休める環境にある。せっかくの九州行きなので3日間は欲しい。あんでるせんを中日にした2023年は前後の行程に苦心したので、12月18日を初日にあて、20日(金)まで滞在することにした。
残るは飛行機である。現在私はANAのマイレージにいくらかマイルが残っているが、往復分は取れない。むろん片道でも行けることは知っていたが、半分のマイルにいくらか足すものと思っていた。
ところが2023年、往復の真半分のマイル数で行けることが分かり、私は7000マイル(閑散期換算)を使い、長崎までの片道券をゲットした。まったく……と思う。いままで3年の有効期間が切れそうになると、ANAコインに替えていたが、こんな面倒をせずとも、とっとと片道乗車券に換えてしまえばよかったのだ。先日の国民健康保険ではないが、無知は損をするのである。
残る問題は復路をどこにするかだが、これが難しい。例年なら福岡空港だが、博多駅や天神のクリスマスマーケットを見るのは、さすがに飽きた。
また、南九州は2023年に回ったので、鹿児島空港や宮崎空港も躊躇する。
そうこうするうち時が経ち、安い空路も数が少なくなってきた。
そういえば門司港駅は改修工事が終了し、もう公開されている。あれを鑑賞しようと思った。そこで11月28日、北九州空港発のスターフライヤーを予約し、完了(16,970円)。これで、26年連続26回目のあんでるせん訪問が決まった。
時が経ち12月18日である。午前6時過ぎに起き、身支度を整える。家を出て、最寄り駅を06時50分に出発し、浜松町には07時08分に着いた。そのままモノレールに乗り換え、07時37分、羽田空港第2ターミナルビルに着いた。
あんでるせんに臨むには、紙幣と硬貨の全種類の携帯が望ましい。が、今年はお札が新旧入り乱れている。旧五千円札がなかったので、チャージ所で壱万円札を使ったが、おつりの中に旧五千円札はなかった。まあ、これはこれで仕方ない。
ANAの手荷物検査場はまた進化していて、以前にトレーが大型になったが、現在はそのトレーを滑らせなくてもよくなった。
私はゲートをくぐり何事もなかったが、リュックサックが向こうのレーンを通ってくる。係氏が、リュックの中に、長い刃物状のものがあるという。
私にはまったく心当たりがないが、小ポケットから安全カミソリを出したら、違うという。そこでなおも調べると、リュックの底から、脂紙に包まれた、カッターの替え刃が出てきた。
「これを持っては入れませんよ。出発時間はいつです?」
保安検査員は、面倒くさそうな口調で聞いてくる。
「あ、じゃあいいです。置いていきます」
この替え刃は、2017年に工場を閉めたとき、何かの拍子で、リュックサックに入れたものであろう。それが長い年月を通じて、底に沈んだというわけだ。
ただ私はモノに執着があるほうで、たとえ替え刃でも、自分の意思では捨てられない。だけど今回突然の「別れ」になってしまったわけで、私のテンションはだだ下がりになった。
ANA661便に乗った。機内の機内オーディオは充実していたが、藤井隆とかが案内をしている音楽番組はなくなっていた。あれや落語があるのが機内らしかったので、味気なくなった感は否めない。
長崎空港10時20分着。あんでるせんへは13時に入ればいいので、楽勝である。外は曇天だったが、きょう午後から室内なので、天気はほとんど関係ない。
空港からは連絡バスが出ているが、券売機の料金表を見ると、川棚バスセンター行きは、1,300円となっていた。2023年は鹿児島空港から入ったからアレだが、以前は長崎空港―川棚が960円だった記憶がある。それがかなり前のことだったとしても、ずいぶんな値上げではないか。
なおも料金表を眺めていると、「新大村駅前」という停留所が目に入った。まったく記憶にないが、そこまでで310円。大村線の新大村から川棚まで、480円であった。これならバスで直行するより、510円も安くなる。むろん、時間は多少ロスするが、あんでるせんには十分間に合う。
連絡バスが来て乗車。新大村駅が近づくにつれ、景色が変わってきた。北九州新幹線の高架が現れ、10時55分、新装、の新大村駅前に止まった。なるほど、ここは大村線の小駅だったと思われる。そこが新幹線の接続駅になり、一躍脚光を浴びたというわけだ。
駅の観光案内所に行き、まずは郵便局のありかを聞く。今回の旅行は平日なので、旅行貯金ができるというわけだ。
ところが担当者曰く、郵便局はなし。これといった観光地もないとのことで、私は近辺で時間をつぶすしかなくなった。
近くのニトリに入ったが、なにも買えない。大型スーパー「youmeマート」があったので、入る。手ぶらで出られないので、「ジャンボヤキリンゴ」というカステラ状の菓子パンを買った。
まだ時間があるので、このあとの切符を買おうと思う。新幹線があるから、みどりの窓口もある。川棚からの行程が決まらなかったが、九大本線に乗りたかったので、佐世保線・長崎本線経由、久大本線・日豊本線経由の門司港行きを買った。これで7,370円。旅名人の九州満喫きっぷは11,000円、青春18きっぷ3日間用は10,000円なので、それらよりは安い。
11時54分の快速シーサイドライナーに乗った。車両は2021年から運用されているYC1形だが、これは座席がロングシートなので、景色が見えづらく、面白くない。JR九州は車両に工夫を凝らしているが、このYC1は失敗だったと思う。
列車は12時20分、川棚駅に到着した。
(つづく)
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