きょう1月17日は、阪神淡路大震災30年。30年前のあの朝は号外が出た。それには「南近畿大地震」の見出しがあった。
あれから30年とは、時の経つのは早い。私も歳を取るわけだ。
◇
15日に行われた第83期順位戦B級2組8回戦で、谷川浩司十七世名人が郷田真隆九段に勝ち、公式戦通算1400勝を達成した。大山康晴十五世名人、羽生善治九段に次いで3人目の快挙だ。
2019年8月17日に谷川十七世名人が通算1324勝を達成し、加藤一二三九段に並んだとき、当ブログでは同年8月25日に、「谷川九段は、通算勝利数を2位にできるか」という記事を書いている。ちょっと、再録してみよう。
「
この17日に谷川浩司九段が公式戦通算1324勝を達成し、3位の加藤一二三九段に並んだ。
3位とは若干中途半端だが、新聞ではしっかり記事になっていた。11日の日本シリーズで藤井聡太七段が和服を着たことが新聞記事になったのも驚いたが、将棋もメジャーになったものだ。
ではここで、通算勝利10傑を記しておこう。
1位 羽生善治九段 1439勝594敗2持 0.7078
2位 大山康晴十五世名人 1433勝781敗2持 0.6472
3位 加藤一二三九段 1324勝1180敗1持 0.5288
3位 谷川浩司九段 1324勝852敗3持 0.6084
5位 中原誠十六世名人 1308勝782敗3持 0.6258
6位 内藤國雄九段 1132勝1000敗 0.5310
7位 米長邦雄永世棋聖 1103勝800敗1持 0.5796
8位 有吉道夫九段 1088勝1002敗 0.5206
9位 佐藤康光九段 1035勝631敗 0.6212
10位 桐山清澄九段 993勝939敗 0.5139
(2019年8月24日現在)
谷川九段は1977年2月の初対局から、42年6ヶ月での達成。年平均31勝だが、2010年度から負け越し数が多くなる。
2009年度 21勝16敗
2010年度 11勝18敗
2011年度 10勝17敗
2012年度 11勝15敗
2013年度 14勝22敗
2014年度 12勝20敗
2015年度 11勝17敗
2016年度 12勝18敗
2017年度 17勝14敗
2018年度 28勝19敗
2019年度 9勝11敗
谷川九段は2009年4月から2011年3月まで日本将棋連盟棋士会会長。同年5月から2012年12月まで専務理事。同年12月、米長邦雄会長(永世棋聖)の逝去に伴い、会長就任。以降、2017年1月まで務めた。
この間は成績が低迷し大きく負け越したが、会長辞任のあとは、激務から解放されたのがよかったのか、2017年度は8年振りの勝ち越しを決めた。そして2018年度は28勝を挙げ、2003年度・38勝以来の勝ち星となった。
大山十五世名人のように、多忙をエネルギーに変える人もいるが、このケースは稀。谷川九段のような棋士には、対局に専念させてあげなければいけないと思う。
では、谷川九段が通算勝利2位の1433勝を達成することはできるか。残り109勝だが、年度15勝すれば、あと7年半で抜ける計算だ。
これは谷川九段が還暦以後も健康に留意すれば、達成できる。
問題は、谷川九段が突発的な不調に陥って、順位戦をB級2組に降級してしまった場合だ。
何しろ、永世名人がB級2組で指したケースはない。谷川九段も、そこまで落ちて指したくはないだろう。
谷川九段の将棋は格調が高く、熱狂的なファンも多い。それだけに、自己の進退にも厳しくあると思われる。
いずれにしても私は、今後の戦いに注目している。
」
上の記事では、通算勝利1433勝に達するには、年度15勝をキープすれば、7年半で達成可能、と推察している。
しかしその間、順位戦でB級2組に降級しから現役を引退してしまうのではないか、とも書いている。
実際谷川十七世名人は2019年度、B級2組に降級してしまう。でも幸いなことに、谷川十七世名人は、現役を続けた。
ではここで、2019年度からの成績を書いておこう。
2019年度 18勝26敗
2020年度 13勝16敗
2021年度 15勝16敗
2022年度 15勝16敗
2023年度 15勝15敗
2024年度 9勝15敗
勝ち越しの年こそないものの、2019年度から2023年度まで、5年間で76勝。年平均15.2勝で、まさに私の読み通りの勝数である。
そしてここまでくれば、あとは健康に留意すれば、34勝(単独2位)は可能だろう。それがいつになるかだが、現在の年15勝ペースはやや鈍るとして、2027年7月ごろだろうか。
あぁ、2年半後のことなんか、考えたくもない。
あれから30年とは、時の経つのは早い。私も歳を取るわけだ。
◇
15日に行われた第83期順位戦B級2組8回戦で、谷川浩司十七世名人が郷田真隆九段に勝ち、公式戦通算1400勝を達成した。大山康晴十五世名人、羽生善治九段に次いで3人目の快挙だ。
2019年8月17日に谷川十七世名人が通算1324勝を達成し、加藤一二三九段に並んだとき、当ブログでは同年8月25日に、「谷川九段は、通算勝利数を2位にできるか」という記事を書いている。ちょっと、再録してみよう。
「
この17日に谷川浩司九段が公式戦通算1324勝を達成し、3位の加藤一二三九段に並んだ。
3位とは若干中途半端だが、新聞ではしっかり記事になっていた。11日の日本シリーズで藤井聡太七段が和服を着たことが新聞記事になったのも驚いたが、将棋もメジャーになったものだ。
ではここで、通算勝利10傑を記しておこう。
1位 羽生善治九段 1439勝594敗2持 0.7078
2位 大山康晴十五世名人 1433勝781敗2持 0.6472
3位 加藤一二三九段 1324勝1180敗1持 0.5288
3位 谷川浩司九段 1324勝852敗3持 0.6084
5位 中原誠十六世名人 1308勝782敗3持 0.6258
6位 内藤國雄九段 1132勝1000敗 0.5310
7位 米長邦雄永世棋聖 1103勝800敗1持 0.5796
8位 有吉道夫九段 1088勝1002敗 0.5206
9位 佐藤康光九段 1035勝631敗 0.6212
10位 桐山清澄九段 993勝939敗 0.5139
(2019年8月24日現在)
谷川九段は1977年2月の初対局から、42年6ヶ月での達成。年平均31勝だが、2010年度から負け越し数が多くなる。
2009年度 21勝16敗
2010年度 11勝18敗
2011年度 10勝17敗
2012年度 11勝15敗
2013年度 14勝22敗
2014年度 12勝20敗
2015年度 11勝17敗
2016年度 12勝18敗
2017年度 17勝14敗
2018年度 28勝19敗
2019年度 9勝11敗
谷川九段は2009年4月から2011年3月まで日本将棋連盟棋士会会長。同年5月から2012年12月まで専務理事。同年12月、米長邦雄会長(永世棋聖)の逝去に伴い、会長就任。以降、2017年1月まで務めた。
この間は成績が低迷し大きく負け越したが、会長辞任のあとは、激務から解放されたのがよかったのか、2017年度は8年振りの勝ち越しを決めた。そして2018年度は28勝を挙げ、2003年度・38勝以来の勝ち星となった。
大山十五世名人のように、多忙をエネルギーに変える人もいるが、このケースは稀。谷川九段のような棋士には、対局に専念させてあげなければいけないと思う。
では、谷川九段が通算勝利2位の1433勝を達成することはできるか。残り109勝だが、年度15勝すれば、あと7年半で抜ける計算だ。
これは谷川九段が還暦以後も健康に留意すれば、達成できる。
問題は、谷川九段が突発的な不調に陥って、順位戦をB級2組に降級してしまった場合だ。
何しろ、永世名人がB級2組で指したケースはない。谷川九段も、そこまで落ちて指したくはないだろう。
谷川九段の将棋は格調が高く、熱狂的なファンも多い。それだけに、自己の進退にも厳しくあると思われる。
いずれにしても私は、今後の戦いに注目している。
」
上の記事では、通算勝利1433勝に達するには、年度15勝をキープすれば、7年半で達成可能、と推察している。
しかしその間、順位戦でB級2組に降級しから現役を引退してしまうのではないか、とも書いている。
実際谷川十七世名人は2019年度、B級2組に降級してしまう。でも幸いなことに、谷川十七世名人は、現役を続けた。
ではここで、2019年度からの成績を書いておこう。
2019年度 18勝26敗
2020年度 13勝16敗
2021年度 15勝16敗
2022年度 15勝16敗
2023年度 15勝15敗
2024年度 9勝15敗
勝ち越しの年こそないものの、2019年度から2023年度まで、5年間で76勝。年平均15.2勝で、まさに私の読み通りの勝数である。
そしてここまでくれば、あとは健康に留意すれば、34勝(単独2位)は可能だろう。それがいつになるかだが、現在の年15勝ペースはやや鈍るとして、2027年7月ごろだろうか。
あぁ、2年半後のことなんか、考えたくもない。
あと33勝で2位タイですね。
頑張っていただきたいと思います。