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 神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


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わが友は会津魂にて候

2014年02月27日 16時40分21秒 | 知人・友人

 

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同じ日に板場修業に入り、同じ年数を勤め上げ、毎日同じ部屋で寝起きした義兄弟
先日病に倒れたとの知らせ、彼が住む阿賀の里を訪ねた。
阿賀町は津川町を中心に2町2村が合併して出来た町で新潟市から国道49号で西へ60km、福島の会津地方と県境を接する、もっともこの辺りは明治の初めまでは福島県でその後、新潟県に編入した地域である、明治維新、戊辰戦争では有無を言わせず越後に攻め込んだ薩摩、長州、土佐などの軍に長岡藩と会津藩が受けて立ったが敗北して津川で陣を立て直したがまたしても破れ、その後は勝利者となった長州が会津で蛮行を行い、会津の人々の怒りがようやく静まり手打ちとなったのは平成のつい最近の事だという。
わが義兄弟は新潟県人よりも会津人の風貌である、柔術に長け、がっしりとした骨組み、言葉は会津なまりに近く、口数少なく言葉は重く、感情を表さずポツリポツリと話す、何よりも酒が好き、家族には頑固親父、その娘も口数少なく、働き者で親孝行、そして清廉だ、清潔で簡素な生活、我が身を恥じる。
この地域は山また山で、村々は小さな盆地である、が為に夏は暑く冬は寒い、今年の冬も零下5度以下の日が続いた、今もまだ20cmほどの雪が残っていて老人が家の周囲の雪をほげていた。
国道49号が僅かな平地の真ん中を駆け抜け、その両側に家が建ち並ぶ、その背後には猪苗代湖より流れ出て新潟市の海にたどりつく大河「阿賀野川」が悠々と流れている、この川が運び出した土砂と信濃川の土砂が新潟市を作った、広大な越後平野もその恩恵だ、この川で彼は鮎や川ガニを獲るそうだ、大きな鮎をご馳走になった事もある、見舞いがてら寄ってみたがもう普通に戻っていて一緒に杉林を抜けて阿賀野川を見に行った、静かな村である、時が止まったような静かな村、まだ冬が残っている村

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