2.徳川庭園と徳川美術館
第二日目は「なばなの里」を見た後、昼食場所の名古屋市内の徳川美術館に向かった、食事処はどういうわけか美術館の中からいったん中庭に出た別棟にある、ここに行くには鍵のついたドアをガードマン兼ガイドの女史に開けてもらう。
それは余談だが、美術館では特別展が開催されていた、それは徳川御三家の尾張藩主「徳川宗春」がテーマだった、徳川260年の歴史の中で中期のもっとも面白い8代将軍吉宗と尾張宗春の争い、それは紀州徳川家と尾張徳川家の意地の闘いでもある。
短く言えば傾いた徳川家を再建するために「質素倹約」を自らして見せた名君徳川吉宗、それに対して「金は天下の回りもの」派手に使えば経済が回り出し、人の心も浮き浮きとして自然と金回りが良くなるという持論を展開してこれまた自らやってみせる徳川宗春は痛烈な批判を将軍吉宗相手にぶつけて見せた。
まさに家康ゆずりの倹約家吉宗と華美で陽気な名古屋人気質の宗春の対立、それは吉宗の勝利で終わるのだが・・・
宗春愛用の太刀や武具、衣装、茶室に能舞台まで展示され、小物や茶道具などまで見ればとても1時間では見きれるものでは無い、また徳川庭園も広くて気持ちが良い、2組のカップルが結婚写真の前撮りをしていた。