神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

立ちションと満月

2017年01月14日 11時02分02秒 | 知人・友人

海岸から15km、標高200m程の山間の村まで行った

本格的な雪景色を撮ろうと張り切ってカメラを持って行ったのに、バッテリーが入ってない

充電中で取り外していたのを忘れていた

それじゃ携帯で・・・と思ったら、携帯も会社に置き忘れで、どうにもこうにも

しかし山間部にもかかわらず路肩の積雪は50cm弱しかない

そのうちに尿意をもよおしてきた、積雪は無いものの寒さが半端でない

車内の暖房もだんだん威力が無くなってきて、重ね着の下半身もどんどん冷えてくる

野も田も雪一色で、立ちションするにはどこでもOKモード、こりゃそうするしかないか・・

 

雪と立ちションには若い日の思い出がある

結婚して間もない頃、信州の古本屋のA夫婦と知り合いになった

春から秋は古本販売であちらこちらの町を移動して売って歩き、冬はスキー客の

ペンション経営という自由業

自身も大学時代は国体やら全日本のスキー競技に参加したスキーヤー、奥方も同じで

その長野県の選手合宿で知り合ったとか

当時魚屋を経営していた私はその信州のスキー場のホテルに魚を納入していて

時には一泊でそのホテルに泊まり、ホテルのオーナーの息子と酒屋の倅と、Aさんの

ペンションに入り浸って一晩中呑み語りをしていた

Aさんはなかなかのナイスガイ&スポーツマンでしかもミュージシャンでもあるから人脈も有り

出入りしていた人の話では井上陽水や小室等とも親交があり、まれにここに来ると言っていた

真偽はわからない、だが新婚当時の女房殿が大事にもってきたローカル的なフォークグループの

レコードのメンバーと、この店で一緒に飲んだ

その時は焼酎の一升瓶と、越後の酒の一升瓶を車座の真ん中に置いてコップ酒

私はそれほど飲めない頃だったので、このように、つぎっこなしの手酌ルールはとてもありがたかった

信州人はこのようにクールで理屈っぽくて革新的で、若者は反体制的な人が多く、北陸人、越後人とは

ほぼ正反対な生き方の様に見えた。

そのうちにピアノにフォークギターにドラムにと楽器が置いてあるこの部屋でにわかセッションがはじまった

Aさんは話しに違わず、なかなかの歌前で満喫させてくれた

私も加わってPPMやブラザースフォー、ジョンバエズ、ボブディランなどの曲をサブ的に応援してわいわいと

やり始めたのだ、なにしろ二流とは言えレコードを発売しているプロもいるのでかなりの盛り上がりになった

自分もすっかり酔ってしまって、このメンバーの中に混じるとかなりの腕前になった錯覚を起こした。

夜もしんしんと更けて夜半過ぎ、トイレに行きたくなって立ち上がり窓の外を見たら明るかった

なにげにトイレでは無く、外に出てみた

そこはもう標高1200mのゲレンデで一面が真っ白な世界、斜面が上にも下にも伸びていてそれは凍えて

テカテカと輝いていた、頭上を見上げると満月

寒さも感じずに僕はどんどんゲレンデの中央に向かって歩いた

ゲレンデはすっかり凍り付いていて1cmたりとも靴は沈み込まず、転ばぬ様に注意深くなおも歩いた

ペンションが少し遠くなったところはまさにゲレンデのど真ん中

やおらジッパーを下ろして、ゲレンデのど真ん中に放水をはじめた

なんという贅沢な「立ちション」 生まれて初めて経験するワイルドで開放的な・・・・

凍り付いたバーンの一点に穴が広がって、それは地球の裏まで届く様な勢いで

真っ直ぐに中に向かって行った

空は満月、辺りは人っ子一人いない一面の雪野原、ゲレンデの端にはディズニー映画のようなかわいいペンションが

建ち並びこぼれる窓明かり

そのまま背を下に大の字になってゲレンデに寝転んだ、何とも言えない現実離れした開放感

僕はすっかり酔っていた、こんな気持ちよい空間に体を任せたのはこれが最後だった

 


Pネコの受難

2017年01月14日 08時18分57秒 | フーテンの寅ねこ わんにゃん

朝起きてみたら、3cm程の積雪でしかない

大雪大雪と言われる北陸路にあって、この町だけはどうして雪が少ないのか不思議だ

能登半島が風の防壁になっているとか、火山もあるので地熱が熱いとか

風が南に抜けやすい地形だからだとかいろいろな説をいろんな素人が言っている

ともあれ、雪が無いのは仕事もやりやすい、今日はこれから15km奥の山間部の村まで

マイクロバスを運転してお客様を迎えに行ってくる

多分1m程の積雪はあるんじゃ無いかな、楽しみだ

カメラをもって今から行ってきます。

 

姐さんガールフレンズ(勝手に私が決めつけてるだけなんだけど)3人組の一人が昨日

シルティジョンの訃報を聴いて「これを飾って」と「蘭」を届けてくれた

彼女は動物病院の奥様で3歳年上なのかな? 、とにかく世話好きな女性だ

この町に住む外国人に日本語を教えるボランティアをしたり、ボランティア団体へ寄付をしたり

信心家でもある

Pネコの件でも、彼女とその夫である獣医先生にもとても親切にしていただいた

とにかくPネコを救助してから毎週のようにこの医院を訪ねたのです

家に保護してずっとくしゃみが停まらないPeeを見てもらったら、ウィルス性鼻炎で

それが治ったら、どうも尾の骨が折れてるみたいで、また医院へ、やはり骨折で

尾を固定して化膿止めを服用、ところがそれからもどうにもいけない

とうとう尾を三分の二切除する手術を受けることになり一泊どまりに

その後、今度はお尻のまわりがただれてまた治療

彼女の動物病院とは切っても切れない縁になったようだ

まだ借りの方が遥かに大きくて心苦しいが、ここは姐さんの好意に甘えておくことにしよう。