大谷の顔や姿を知らないで、その実績だけから姿かたちを想像すれば
にこりともしない厳しい表情、眉が太く大きな目に鋭いまなざし
ゲルマン風の鷲鼻がど真ん中に居座り、大きめの口を一文字に結んだ情がない薄い唇
首は太く、上半身が筋肉隆々のマッチョ、腕は血管が張り切っている丸太のよう
身長2m、足はチーターのように長く、太ももはライオンのように筋肉質でパンパンでユニフォームははちきれそうだ
胸毛は男らしさを強調するように剛毛で上半身を覆っている
相手投手を威圧する眼光、投手の時はマウンド上でほかのすべての野手を従えたオーケストラの指揮者のよう
審判も誤審せぬように緊張している
こんな男だからこそ投手で勝ち続け、ホームランダービーも単独でトップを走る
さらに盗塁も10を超え、バントヒットも企図する頭脳抜群の男
これがベビーふぇーすで、にこやかで、お茶目な日本人の青年だとは想像もつくまい
背が高く、手足が長い、それ以外は上記の怪物に全く当てはまらない
気張ることもなく、いとも簡単にホームランを打ってしまう身体能力
あの上半身雄反り返るようなバネは、野茂英雄投手のトルネード投法を連想する
バントで意表を突くのはイチロー選手の再来、お茶目なのは新庄選手
ホームランでは松井と言いたいが、はるかに数字で越えてしまうだろう、王さんを引き合いに出すしかない
野手とは違い、投手がホッとできるのは彼が一桁中盤の勝星でとどまっていることだ、だがこれも超弱い中継ぎの故
リリーフ陣が安定したチームなら最低でも2勝は積み増しているだろう
アメリカ大リーグは世界最高の選手が集う、世界最高のプロ野球リーグ
そこで大谷は頂点から見ても3本の指に入る選手なのは間違いない
私が小学生か中学生の頃、大リーグのタイガースとかジャイアンツとかが毎年だったか交流試合にやってきていた
物見遊山のホリディ気分の大リーガーにオールジャパンで立ち向かっても相手にならなかった
ポンポンホームランを打ってしまう大リーガーが怪物に見えた
かってヤクルトに現役の大リーガーホーナーが入団していきなり年間60本以上のペースでホームランを数試合続けて度肝を抜かれた
幸いにもすぐに勢いが落ちたのだけれど、それでも大リーガーのすごさに驚いたものだ
いま、大谷はその大リーグで日本人の、アメリカ人の日本選手のイメージを180度変えようとしている
イチロー選手も野茂投手も大リーガーをしのぐ実績を上げた、だが大男の大リーガーよりも大きく見劣りしない大谷は、日本人初のホームランバッターとして
大リーガーの頂点に立とうとしている、大リーグの歴史と常識を覆す日本人
国民栄誉賞は、世界と堂々と渡り合える超大物総理大臣の時に渡してもらいたいな
