こんにちは、農業委員会のOB会である国立市農光会に所属している石井伸之です。
10月29日~30日 両日で国立市農光会の視察研修旅行へ行きました。
今回は新潟県を回りました。
初日には北方文化博物館を見学し、二日目は玉川酒造の酒蔵見学、近藤製作所の刃物工場見学、弥彦神社を参拝して帰路につきました。
北方文化博物館は越後(現在の新潟県)随一と言われる豪農の伊藤家を保存したものです。
終戦後、GHQによって農地解放と共に解体されるはずでしたが、進駐軍のライト中尉が伊藤家を調査に訪れた際、偶然にも七代当主が母校ペンシルバニア大学の先輩とわかり交流を深めます。
ライト中尉は伊藤邸を価値ある文化遺産と位置付け、以降、草創期の北方文化博物館に絶大な支援を与えることとなりました。
八代当主が伝えるライト氏の言葉には 「お金で買える宝物は人の手から手へと移り、守り続けられるであろうが、日本人の生活文化は箱に入れただけでは守れない。伊藤家が中心となり、財団としてそのままの生活を通して保存しよう。これは伊藤家の為に保存するのではなく、日本人の為に残してください。それも公的な施設としてではなく。」とのことです。
日本の貴重な伝統と文化を残すことの大切さを感じました。
酒造見学では、日本酒作りが自然の恵みを一心に受けたものであることが分かります。
私自身は下戸なので日本酒の味は分かりませんが、美酒を追求する日本の心が酒造に現れています。
酒米の選別から精米歩合(米を削る割合)と吸水時間の管理、酒米を蒸す温度と時間の管理、麴を振りかける量と速度に混ぜ具合、タンクに入れて寝かせる日数と温度管理、数え上げればキリがありません。
人類発祥から最も初期の古代酒は、蜂蜜に水を入れて放置したもの(蜂蜜酒=ミード)と言われています。
同じお酒を造るにしてもここまでの手間をかけることに対する情熱に対して感服するばかりです。
国立市酒商組合が一度だけ天神米を使って「谷保の粋」というお酒を造りましたが、タンク一本のお米を集めることが困難だったという話を聞きました。
それでも、アルコールと言う分野において国立市でも6次産業化を目指す取り組みを大切にしたいと思います。
最後に近藤製作所を見学しました。
刃物工場と言うと、包丁などを想像するかと思いますが、こちらは主に農工具を作っています。
昔ながらの方法で製造される農工具は、多少高い金額かもしれませんが海外へ飛ぶように売れているそうです。
工場で大量生産された農工具と比べると、品質に大きな違いがあるとの評価を得ているという話がありました。
1本の鍬を見ても、薄い刃の表側と裏側では硬度の違う鉄を使っているそうです。
一人一人の職人さんが作る素晴らしい技術が、世界から高く評価されていることに対して、同じ日本人として誇りに感じます。
日本の良さや素晴らしさを、まだまだ日本人自体が知らないのかもしれません。
日本文化の誇りを大切にする中で、素晴らしい技術が後世に継承されるよう素晴らしい商品が世界へ羽ばたく販路をさらに太くすることが政治の使命であると感じました。
こうやって現地を視察することの大切さを再確認したところです。
10月29日~30日 両日で国立市農光会の視察研修旅行へ行きました。
今回は新潟県を回りました。
初日には北方文化博物館を見学し、二日目は玉川酒造の酒蔵見学、近藤製作所の刃物工場見学、弥彦神社を参拝して帰路につきました。
北方文化博物館は越後(現在の新潟県)随一と言われる豪農の伊藤家を保存したものです。
終戦後、GHQによって農地解放と共に解体されるはずでしたが、進駐軍のライト中尉が伊藤家を調査に訪れた際、偶然にも七代当主が母校ペンシルバニア大学の先輩とわかり交流を深めます。
ライト中尉は伊藤邸を価値ある文化遺産と位置付け、以降、草創期の北方文化博物館に絶大な支援を与えることとなりました。
八代当主が伝えるライト氏の言葉には 「お金で買える宝物は人の手から手へと移り、守り続けられるであろうが、日本人の生活文化は箱に入れただけでは守れない。伊藤家が中心となり、財団としてそのままの生活を通して保存しよう。これは伊藤家の為に保存するのではなく、日本人の為に残してください。それも公的な施設としてではなく。」とのことです。
日本の貴重な伝統と文化を残すことの大切さを感じました。
酒造見学では、日本酒作りが自然の恵みを一心に受けたものであることが分かります。
私自身は下戸なので日本酒の味は分かりませんが、美酒を追求する日本の心が酒造に現れています。
酒米の選別から精米歩合(米を削る割合)と吸水時間の管理、酒米を蒸す温度と時間の管理、麴を振りかける量と速度に混ぜ具合、タンクに入れて寝かせる日数と温度管理、数え上げればキリがありません。
人類発祥から最も初期の古代酒は、蜂蜜に水を入れて放置したもの(蜂蜜酒=ミード)と言われています。
同じお酒を造るにしてもここまでの手間をかけることに対する情熱に対して感服するばかりです。
国立市酒商組合が一度だけ天神米を使って「谷保の粋」というお酒を造りましたが、タンク一本のお米を集めることが困難だったという話を聞きました。
それでも、アルコールと言う分野において国立市でも6次産業化を目指す取り組みを大切にしたいと思います。
最後に近藤製作所を見学しました。
刃物工場と言うと、包丁などを想像するかと思いますが、こちらは主に農工具を作っています。
昔ながらの方法で製造される農工具は、多少高い金額かもしれませんが海外へ飛ぶように売れているそうです。
工場で大量生産された農工具と比べると、品質に大きな違いがあるとの評価を得ているという話がありました。
1本の鍬を見ても、薄い刃の表側と裏側では硬度の違う鉄を使っているそうです。
一人一人の職人さんが作る素晴らしい技術が、世界から高く評価されていることに対して、同じ日本人として誇りに感じます。
日本の良さや素晴らしさを、まだまだ日本人自体が知らないのかもしれません。
日本文化の誇りを大切にする中で、素晴らしい技術が後世に継承されるよう素晴らしい商品が世界へ羽ばたく販路をさらに太くすることが政治の使命であると感じました。
こうやって現地を視察することの大切さを再確認したところです。