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仕事の思想―なぜ我々は働くのか (PHP文庫)
田坂 広志
PHP研究所

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

ここ2-3年、リーダーシップやモチベーションに関心があり、その関連の本をポツンポツンと読んでいます。

その中の1つとして読んだ本がこの『仕事の思想―なぜ我々は働くのか』(田坂広志著、PHP文庫)です。

この本は、「なぜ我々は働くのか?」と問いながら次の10のキーワードをもとに読者にも考えさせながら書かれた本です。

思想・・・現実に流されないための錨
成長・・・決して失われることのない報酬
目標・・・成長していくための最高の方法
顧客・・・こころの姿勢を映し出す鏡
共感・・・相手の真実を感じ取る力量
格闘・・・人間力を磨くための唯一の道
地位・・・部下の人生に責任を持つ覚悟
友人・・・頂上での開会を約束した人々
仲間・・・仕事が残すもうひとつの作品
未来・・・後生を待ちて今日の務めを果たすとき

私が参考になったのは、第2話の「成長・・・決して失われることのない報酬」です。

田坂氏は、「仕事の報酬は何か?」について高みの登るにつれて次々と新しい世界が見えてくる山登りにたとえます。

最初に見えてくる報酬は「給料」

その次に見えてくる世界は「能力」

仕事のスキルやノウハウを身につけ、仕事の能力を磨いていくと、その向こうにさらに新しい世界として「仕事」が見えてくる

そして、その行き着く先は「人間としての成長」

それは、「こころの世界が見えるようになってくる」ということ

つまり、給料→能力→仕事→人間としての成長 ということなのです。


じっくりと仕事の意味を考えたい人にお勧めの本です。



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