ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
昨日(11月11日)、今日(11月12日)と2日間、茨城県日立市で茨城日立情報サービス㈱の上級技師・主任22名を対象とした研修を行ってきました。
この会社、18年前から継続して研修のお手伝いをしています。ありがたいことです。
お疲れ気味で眠そうな人はいましたが、今回もまた、眠らせない研修を行ってきました。
一番最後のグループ・ワークでは、写真のとおり5グループの全員が立ったまま作業に取り組んでいました。

この場面で、講師としての私は、暇でした。時々見回ったり、質問に来る人に答えるだけでした。
さて、前々回のブログ「眠らせない講義の秘訣①」で、講演・研修の際に受講者を眠らせない秘訣は簡単で、
変化(あるいは動き)
を加えればいいこと、そして、どんな変化(動き)かというと、
そのポイントは、次の3つ
1.受講者を動かすこと
2.講師が動くこと
3.機材を多彩にすること
だと申し上げました。
3つのポイントの具体策は、それぞれさらに3つです。
1.受講者を動かすこと
(1)席の移動
(2)ペアで話し合い
(3)挙手
2.講師が動くこと
(1)机に座ったり、同じ場所(たとえば演台)で話し続けるのはタブー
(2)スクリーンの反対側にも立つこと
(3)受講者に近づくこと
3.機材を多彩にすること
(1)パソコン、プロジェクターに加えて板書も使用
(2)アニメーション効果
(3)ブラック・アウト(“B”ボタン)
全体をかいつまんで記します。
私は、講演の場でも、いったん全員席を移動してもらい、今まで知らない人とペアを組み、簡単な自己紹介をしてもらいます。
自己紹介が終わってから、「いい人とペアを組めたと思う人?」と尋ねると、間違いなくほぼ全員が手を挙げます。
「手を挙げざるをえませんよね」とコメントすると、笑いが出ます。
これで、1の「受講者を動かすこと」は、こちらの思い通りです。
もちろん、時々質問を投げかけ、受講者に手を挙げてもらったり、ペアで話し合ったりしてもらいます。
そして、最後には、ペアになった人に感謝の言葉を述べて終わることにしています。
次に、「講師が動くこと」は、徹底して行います。
理由の第1は、私が子どものころから多動だからです(間違いなく「注意欠陥/多動性障害」だったようです)。
理由の第2は、もちろん場に変化をもたらすためです。
演台を離れて、受講者に近づいたり、スクリーンの反対側に立つこともします(この時は、リモート・マウスが活躍します)。
受講者が10人以内である場合を除き、座ったまま講義をしません。
第3に、「機材を多彩にすること」も心がけます。
私は、ほぼ100%近く講演の際は、パソコンのパワーポイントを使います。そして、部分部分を映し出すアニメーション効果をふんだんに使います。
全部映し出してしまうと、受講者は、メモに集中して、講師の話を聴かなくなる懸念があるからです。
このたとえとして私は、「ストリッパーは裸では出てこない。1枚1枚衣装を脱いでいくところに期待感が高まる」と、下品なことを言う場合があります。
場所を移動して、しばらく話をするときは、パソコンの“B”ボタンを押して、スクリーンが暗くなる、いわゆる「ブラック・アウト」をします。スクリーンに映し出したまま話をしようとしても、一生懸命スクリーンを見ながらメモをしている人がいるからです。
プロジェクターからスクリーンに映し出す他に私が用意していただく機材は、ホワイトボードです。

ホワイトボードを使うと、講師の場所の移動にもつながり、書いたり消したりでき、多彩さが演出できます。
以上の秘訣を用いて、私は受講者を眠らせません。
ご関心のある方は、私の講座をお受けください。
ヒューマン・ギルドの「講座案内」をご参照ください。
http://hgld.co.jp/hpgen/HPB/entries/9.html
<お目休めコーナー> 西山研修所にて④
