アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

今日(11月23日)は、たくさんの方々がヒューマン・ギルドにお越しくださいました。

1つは、11:00-13:00開催の、アドラー心理学ゼミナールのため。
こちらには、18名が参加。

もう1つは、14:00-17:00開催のカウンセリング演習のため。
こちらには、22名が参加。

森崎仁志さん(27歳)が講師を務めるアドラー心理学ゼミナールは、

心の『変化』
~「挫折×不安=諦めの人生」から
「失敗×勇気=チャレンジの人生」へ~

のタイトルで、ケーキ屋に就職するも、9日で退職。はじめて出来た彼女とも別れた話から始まり、1年間ひきこもり・自傷・拒食を繰り返すご体験を赤裸々に自己開示。

38キロにまで体重の落ちたひきこもり・自傷・拒食を繰り返していた時期は、「自分がヘンになれば、この状況を維持できる」という安心感があり、感謝ゼロの日々。お母さんがアドラー心理学を学び、自分に使うこと自体が自分を傷つけるという感覚があったそうです。

ところが、お母さんに言えなかったことを言えたことから転機が訪れ、自分で病院に行き、「苦しい自分を見ている周りのほうが苦しい」と気づき始めました。

以降、一度辞めかけたアドラー心理学を再度学び始め、知り合いからの勧めで「看護師」になる事を決意するようになり、やがてアドラー・カウンセラー養成講座も受講、今日のゼミナールに至りました。

森崎さんは、出来事「使用前の捉え方(考え方)」と「使用後の捉え方(考え方)」に区分してまとめていました。

「ひきこもり」については、次の2つの対照的な捉え方で説明してくれました。

使用前の捉え方(考え方):こんなことしている自分は大嫌いだし人間として恥ずかしい。 こんな自分には価値は無く誰にも必要とされるわけがない。

使用後の捉え方(考え方):たくさん周りに甘え(依存)てしまったがゆっくりと自分自身を見つめ直すために必要な時間。人の不安や恐怖などを理解するための経験

さらには、多くのことに関して当たり前のことへの感謝ができる人間になりました。

森崎さんが今、実感している言葉は、V.E.フランクルの次の言葉だそうです。

「人間が人生の意味をは何かと問う前に人生の方が人間に問いを発してきている。だから本当は生きる意味を問い求める必要なんかないのである。人間は人生から問われている存在である。したがって人間は生きる意味を求めて問いを発するのではなく、人生からの問いに答えなくてはならない」 


森崎さんのお話が1時間で終わると、参加者全員からエール。

中には、厳しい叱咤の言葉もありましたが、多くは勇気づけの言葉。

参加されていたお母さんの森崎千秋さんが発言を求められ、親の過剰な期待、親子の心理的な揺れを経て、出会い直した親子の友情について語ってくださいました。

私は、森崎親子に次のようなお花を贈呈したい気持ちになりました。

森崎さん、ありがとう!
 



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