おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(3月1日)は21:00から配信のYouTube ヒューマン・ギルド「アドラー心理学専門チャンネル」のテーマを「ひきこもりに小さなおせっかいを」のテーマで話しました。
まだご覧になっていない方は、是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=kZe4dZVEetM
冒頭「本日の流れ」を次の言葉で始めました。
ひきこもりの実態を理解し
関与する想いとスキルを持つ人が
本人と家族に小さなおせっかいをすることで
ひきこもりの人の社会参画をサポートする
アジテーションをする。
そうです。
「アジテーションをする」が目的でした。
「誰に対して」か?
カウンセラーを主に念頭にしながら看護師、保健師、介護士、医師、教師、保護司など対人サポートをしている/志すすべての人が対象です。
私は日頃、 アドラー・カウンセラー養成講座 などでは「ニーズなきところにサプライなし」ということを言っています。
この理由は、世の中に過保護・過干渉気味の人が多くて、相手のニースがないのに、あるいはニーズ以上のサプライをしたがる人が多いため、そのことを「過保護・過干渉」についてのテーマのYouTubeで警告しています。
https://www.youtube.com/watch?v=2QN2jMB0aNQ&t=31s
ただここで、言葉を言い換えてほしいのです。
「ニーズなきところにサプライなし」ということは「ニーズがあるところにサプライすべし」です。
『クラス会議で子どもが変わる』(ジェーン・ネルセン+リン・ロット+H・ステファン・グレン著、コスモス・ライブラリー、絶版 )によれば、引きこもりの人の欲求は「私を諦めないで・・・私に小さな一歩を教えて」 なのです。
そのことを一歩進めて考えると、「ニーズを作り出してサプライすべし」とも言え、私はこんな資料を使いました。
もう一歩進めると「潜在ニーズを顕在化する提案をしよう」と捉えてもいいことになります。
そのカギを握っているのが提案力です。
そして、その言葉が”May I help you?"(「何かお手伝いすることはありませんか?」)です。
私は、カウンセリングの勉強をしていて、あるいは研修の講師を志していながら、この提案力を発揮しない人が多過ぎることを残念に思っています。
「ひきこもりに小さなおせっかいを」の意味は、ひきこもりに人には「私を諦めないで・・・私に小さな一歩を教えて」 という欲求があることを受け取り、そこにサポートする側ができるサプライをを明らかにし、そこから協力関係を構築することなのです。
真意をご理解いただけましたでしょうか?
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