おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(6月14日)は兵庫県の尼崎市にある某大企業を訪れ、年度内に予定されている研修の打ち合わせをしてきました。
最寄駅からかなり歩く場所にあり、家に帰ってスマホのアプリで歩数計を見たら10,000歩を超えていました。
よく働くおじいさんの私であります。
最近、2022年版の年版高齢社会白書が発表になり、一部の新聞で【65歳以上の2割が「生きがいを感じず」】と書かれていたのが気になっていました。
共同通信の見出しはこうなっていました。
【「生きがい感じず」高齢者2割 65歳以上、22年版白書】2022年6月10日 16時33分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/182722
内閣府の調査で、65歳以上の20%程度が「生きがいを感じていない」と回答したことが10日分かった。
政府はこうした内容を盛り込んだ2022年版高齢社会白書を14日に閣議決定。
「高齢者が満ち足りた人生を送るためには、身近な地域での居場所や役割、友人・仲間とのつながりを持つことが重要だ」と指摘する。
ところが、昨年12月に実施した65歳以上の2,049人の回答を分析して、喜びや楽しみといった生きがいを感じる程度を尋ねると、比率は次のようです。
「あまり感じていない」 17.8%
「全く感じていない」 2.7%
「十分感じている」「多少感じている」 計72.3%
「不明・無回答」 7.2%
あなたが新聞記者なら「十分感じている」と「多少感じている」の計72.3%に注目して【65歳以上の7割が「生きがいを感じている」】と書きませんか?
これは日本人特有の、というかマスコミが作り出す「ネガティビティバイアス」です。
人は、ポジティブな出来事や情報よりも、ネガティブな出来事や情報のほうに注意を向けやすく、また、それが記憶にも残るという現象のことです。
別名悪しき「印象操作」であり、アドラー心理学を伝えている私たちがよく使う「ダメ出し」です。
調査対象の年齢に属する私なら「十分感じている」と答えると共に、他の世代をも比較にします。
同じ生きがい調査を日本の高校生にしてみると、おそらく8割が生きがいを感じていないと答えるであろうし、他の世代でも7割も生きがいを感じていると答える世代はないことでしょう。
そう考えると、【7割が「生きがいを感じている」】65歳以上にふさわしい「シニア世代活躍社会」を作り上げませんか?
ヒントはこれです。


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