おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
このところ急ピッチで67冊目の本に取り掛かっています。
純粋アドラーの本で、1月下旬に上梓の予定です。
その本の「はじめに」を8,000字ほど渾身の気持ちを込めて書いて送ったら、編集者から書き直した文章が送られてきました。
夜の1:19のメールにご意見が添えられていました。
私には読者層が頭にあります。
なので、あまり著者の持論を全面に出すのはおすすめしません。
読者の立場に立って、読者の目で見ての私の意見になります。
岩井さんは、お話しするよりも文章のほうが、少し固く、とっつきづらくなる印象があります。
知性や教養がそうさせるのですが、私にはそれが伝わっても、一見さんの読者に伝わるのは難しい部分があります。
そうしたため、少し平易な表現にさせていただいています。
読者の知性や理解力に合わせようといった意図です。
私は完全に脱帽しました。
編集者が出を入れた文章は、私が伝えたかったことを取り入れながら「読者目線」に沿った内容でした。
続いて、昨日の研修のことを書きます。
昨日の午前中は、新宿御苑前の太宗寺近くの企業で2時間ほどの研修を行ってきました。
(太宗寺境内)
(太宗寺のお地蔵様)
今年一番といっていいくらいの乗りのよい研修になりました。
この企業のニーズを目次 心さんが徹底的にお聞きし、私も研修ご担当のゼネラルマネジャーさんと電話で綿密に打ち合わせをし、さらにはその会社のWebsiteも読み込みました。
研修開始時にあらかじめ職種が違ったり、一緒にやり取りすることが二人一組になって討議・演習を行うことを板書してお伝えし、「一人でも眠る人がいたら謝礼を辞退します」と豪語してから本格的な研修に入りました。
あらかじめ質問が出ることは極めて少ない、とお聞きしていたものの、かなり的を射た質問が出て、講師としてもうれしかったです。
さて、執筆と研修の2つのエピソードについて書きました。
前者の私は完全な著者目線の、いわゆる【プロダクトアウト】の失敗例です。
読者がどこかに消えて、私の書きたいことを書いてしまったケースです。
後者は、相手企業の業態や受講者の年齢層、研修に期待することなどニーズを徹底的に把握し、それらに応答する【マーケットイン】型の研修となったケースです。
【プロダクトアウト】や【マーケットイン】の言葉をご存じない人のために書いておくと、【プロダクトアウト】は作ったものを売る、【マーケットイン】は売れるものを作る、という両極端の発想法です。
執筆も研修も【プロダクトアウト】よりも【マーケットイン】を改めて感じたここ数日の貴重な体験でした。
昨日の夕方の更新した山口朋子さん(株式会社アップリンクス 代表取締役、女性のためのネットスキルアップ塾「彩塾」代表)が教えてくれた「相手が望むものを提供できる『相手想い』」と相通じるものがありますね。
まさに【生涯研鑽】。
(クリックして勇気づけを)
<お目休めコーナー> 12月の花(3)